おびんずるさんが盗まれた?
どうもほんとに盗られたようだ。
こういってはなんだけど、おびんずるさんに仏像としての価値はあまりない。
おびんずるさんは撫でられるためにそこにあった。
善光寺を訪れる人たちが、ある時は本気である時は戯れである時はなんの意味もなくある時はある時はのある時の繰り返しであそこまで身を細らせた。
そういう存在なのに、なぜ盗る。
それにしてもどうやって盗んだんだろ?
今の善光寺と昔の善光寺の違いは警備員の存在。
こういう時代だから仕方ないと思いつつも、坊さまより警備員の姿方がやたら目に入る雰囲気には違和感を覚える。
ただ、あれだけ警備をしてる中でどうやって盗んだんだろ?
8時頃に盗難に気がついたらしいけど。
善光寺の朝は早い。日の出と同時に始まる。長野盆地のこの時期の日の出は5時半くらいか。
5時半くらいから読経が始まり、1時間後くらいにお勤めを終えたご上人が戻られる。参道にはご上人のお数珠をもらうために参詣の人たちが並ぶ。
おびんずるさんはかなり小柄で軽くていらっしゃる。本堂は暗い。皆がご上人に気を取られるわずかな隙を狙ったか。
本当に情けない世の中になった。
つくづくと思う。
返せ!このクソ泥棒が!!