快晴の成人の日。
朝刊を広げる。
あ。
伊集院静。
遺言になっちまったな。
サントリー成人の日の新聞広告。
今年は「誇り」。
この道には懸命に生きる人の誇りがある。
誇りを持って生きること、それは私たちの務めである。
誇りとは何か?
それは信念を持って歩いていくことだ。
今まで同様、誇り高い道をまっとうしてくれ。
大勢の人がそれを望んように、
あなたもまた、自信を持ってその道を歩んで欲しい。
そこには必ず生きる喜びがある。
君の人生の肝心がある。
さあ、頑張って私たちの明日に向かおう。
大切なものを抱いて、進むんだ。
わかっている。
この時代、新聞広告は、本当にこのメッセージを届けたい人たちには、届かないことを。
わかっている。
この時代、どこかヒトは変調をきたし心のどこかに猟奇が巣食い、金や快楽のためなら人を殺めることも火事場泥棒することも厭わないダークサイドに堕ちた若者も多いことを。
それでも、伊集院静氏は書き、サントリーさんは出稿する。
それでも、大人たちは、託す。
大切なものを抱くこと。
誇りを持って生きること。
末筆ながら、本日佳き日を迎えられた皆さまとご家族ご親族さま、おめでとうございます!