統一地方選の投票日が迫る。

このタイミングで再選を目指す現職県知事のスキャンダルが週刊誌からぶっ放された。
生まれた時から死ぬ時まで完璧に清廉潔白で全くの無傷な人生を送る人間なんて、たぶんいない。どこかどこかめいめいに闇を抱えながら折り合いをつけて生きてるのが人間というものだ。
20年近くも前のしかも両者合意の果ての別れ話の縺れを今更どうして?
しかも選挙戦最終盤の身動きとれない時期を狙うなんて。
あんまりにもやり方が酷すぎると、逆にどこからどんな見返りを約束されたのか勘ぐりたくなる。
それにしても有権者はどうしたらいいんだろ。
神奈川県も横浜市も県庁や市役所の職員たちは有能だ。
前横浜市長は自分の当選の見込みがなくなった市長選最終日に、横浜市民ではなく横浜市役所にむかってありがとうを連呼していた。
かといって、頭なんてお飾りでいいというわけにもいかない。頭は頭で頭しかできないこともある。
現職神奈川県知事はそういう意味で程よい人であった。
程よいから、満足とかではなく、あの人でいいやと県民は思い、どうせあの人には勝てないんだからと対立候補らしい対立候補も出てはいなかった。
今回もだ。
実にみっともない醜聞ではあるけど、この12年間真面目に神奈川県をまとめ上げてきたことは事実だ。なのに血気盛んな頃のメールを高齢と分類される年になってから暴露されて気の毒ですらあるけど、法を犯すような事をしたわけではない。
とにもかくにも、スキャンダル以前に、もともと選択の余地がほとんどなかった県知事選。
たぶん現職当選とはなるとは思うけど、tow-party systemとかcrisis managementとか浮かんでは消える。
酒席での政治と宗教の話しはひかえたほうが無難だけど、かといってあんまりにも政治に無関心というのもダメなんだな・・・
