今日は用事を済ませたついでに泉屋博古館東京へ。
ここのお庭のこの部分のカエデは絶望的に見えたけど、やっぱり回復できなかったな。
泉屋博古館東京。
日本画の棲み家-「床の間芸術」を考える-。
会期は11月2日~12月17日。
一部撮影可。
明治時代の西洋文明の到来は日本画にも影響を与えた。
それまでの日本画は座敷や床の間にいたのだけど、展覧会場へ屋移りすることになり、巨大で濃彩な作品が増えていった。
一方で、江戸時代は身分制度によって家の造作まで制限されていた庶民にも書院造や座敷飾りが自由にできるようにもなり、大正時代には4畳半でも座敷飾りは備えるべしとまでなっていった。
展覧会芸術と個人宅インテリア。要は日本画で食べていくことができたのだった。
しかし、西洋風住宅の人気が高まるにつれ、家から床の間が消えていくと同時に掛け軸等の需要も減っていった。
自宅にちょっとした絵画をおいている人はたくさんいるけど、今の若い人になると、アニメや漫画になってくる。
長野の家の床の間を持て余し気味の私にも日本画の今後の棲み家は気になるのだった。
第1章:邸宅の日本画
なんだ。
もうこの入口あたりで私の答えは出ていた。
富岡鉄斎氏の居間には、床の間ではなく絵画のように壁に掛け軸があったのだった。
第2章:床映えする日本画
ザ・掛け軸な日本画。
無難だけど床の間以外には合いそうもない。
第3章:「床の間芸術」を考える
若手の様々な作品と試みが展示される。
小林明日香。
松平莉奈。
菅原道朝。
澁澤星。
長澤耕平。
特別展示:住友と床の間
ん。
でも日本画が棲み家は変われど棲み家を失うことはない。
と、思いたい。
なんだ。
君は酒も煙草ものまないのか。
そいつはどうもかさかさしていけない。