今にもなんか降ってきそうな横須賀。
横須賀美術館へ。
「瑛九ーまなざしのその先にー」開催中。
会期は9月14日~11月4日。
戦前から戦後に活躍し前衛芸術の旗手で海外でも高く評価される瑛九(1911~60年)。
その才能は岡本太郎に匹敵するといわれるが、瑛九を知る人はどのくらいいるのかな。
瑛九は、油彩画のみならず、写真、版画などの多分野で創作活動を行い、作風は、印象派やシュルレアリスム、キュビスムなどに刺激を受けながらめまぐるしく変貌し、絶えず新しい表現を模索し続けた。
一方で、「デモクラ―ト美術家協会」を組織するなどの指導者としての顔も持ち、同時代や後進の芸術家たちに多大な影響を与えた。
また、エスペラント語を学び使うことで融合を試みた。
今回のこの展覧会は、最初期から絶筆までの油画を中心に、「フォトデッサン」による写真作品や、銅版画、リトグラフなど、100点余りを展示する。
瑛九がどんどんと宇宙の彼方へ、本質の渦へと、昇華していく。
瑛九は、モーツァルト型とでもいうのかな?作品は多彩な上にわかりにくく、おまけに48で早世した。
モーツァルトの妻は悪妻らしかったけど、瑛九の美貌の妻はその後再婚することもなく、106の天寿を全うするまで、瑛九の業績を世に知ってもらいたいと活動を続けた。
都夫人がいなければ瑛九がこうして後世に残ることはなかったかもしれない。
美術館を出ようとしたら、いつの間にか横殴りの強い風に霧のような雨が散り散り翻弄されていた。
ハチきれルゼツボウ感で
キャンヴスをタタコウ。
ゼツボウが出發だ。