なんて暑いんだ。
岩崎邸庭園の入場料はかかるけど、地下鉄の駅から国立近現代建築資料館へ最短で行くにはそれが一番いい。
文化庁国立近現代建築資料館。
「こどもの国」のデザイン-自然・未来・メタボリズム建築-。
会期は6月21日~8月28日。
コロナ禍になってからよく行くようになったのが、地元横浜のこどもの国と三渓園。
コロナ禍になる前は、その、どちらもあまり行きたいとは思わない場所だったのだけど、県境や市境を越えることがだんだんと後ろめたくなってきて、行くようになったのだった。
どちらも入場料はかかるけど、行くようになってみたら四季折々によろしい。
三渓園は、三渓翁の建物コレクションのいくつもが国の重文指定を受けていたりなんかする上に来園者層の年齢が高めだから建物の解説にも熱心。
こどもの国は、1959年(昭和34年)の現上皇陛下のご成婚をに際して全国から寄せられたお祝い金を基金に1965年(昭和40年)に米軍から返還された旧日本軍の弾薬庫跡に開園した。
近年は大人向けのウォーキング講座とかも開講しているけど、基本的には文字通り子供のためにある。
建造物も色々とあるなとは気が付いていても、自然観察や体験学習とかのことなら気軽に聞けるけど、さすがに建築のことは場違いな気がするのだな。
今回の国立近現代建築資料館の展示は、こどもの国から寄贈された開園前後の建築資料と近年収蔵した資料群の展示。
無料。
フラッシュ三脚は禁止だけど写真撮影そのものはできる展示が多い。
のだけど、なんせ古い図面とかある意味地味な資料ばかりだから、写真は撮らないでもっぱら見ていた。
座り心地の良い椅子もある。
こどもの国の計画と整備は、日本の近代建築の発展に貴重な意味があったのだと知った。
こどもの国の施設の設計者の多くは、後の日本の建築界を引っ張って行くことになるのだけど、当時は皆若い夢見るゆめお君だった。
メタボリズム建築というと中銀カプセルタワーばかりとりあげられるけど、若い彼等はメタボリズムをひっさげてこどもの国建設へと乗り込んだのであった。
夏のこどもの国は夏休みの子供たちの楽園な上にあぢぃ。
おばさんは紅葉の頃になったら資料を見ながら建造物見物に行こう。
資料館の七夕は旧暦まで開催中。
短冊にくたばれコロナと書いて笹竹へくくりつけて出る。
不忍池が目と鼻の先だから寄り道。
炎天にハスの花も焦げてしまいそうだぜ。