今日は関東地方に去年よりひと月ほど遅れて春一番が吹いた。
横浜市こども植物園へ。
横浜市こども植物園は横浜市立唯一の植物園。
植物遺伝学者・木原均博士の研究所跡に昭和54年(1979年)に開園した。
四季折々に様々な植物の魅力を楽しめるし、園芸相談や講座もあれば、企画展もある。
今は梅が花盛りなのだけど、園内はあちこち改良工事中で梅の木には近づけない。ちなみにここの梅は杉田とか実用梅。
くだもの園に近づけないけど、春一番の強風に様々な咲き始めた花が揺れる。
スイセン。
ジャノメエリカ。
フクジュソウ。
ゲンカイツツジ。
カメリア・ロサエフロラ。
こども植物園の道路挟んで向かい側が横浜市児童遊園地。
こども植物園が南区で児童遊園地が保土ヶ谷区なのが杓子定規線引きで面白い。
児童遊園地の梅林は満開。
そして横浜市児童遊園地の並びの英連邦戦死者墓地へ。
横浜市には四ヶ所の外国人墓地があるけど、紛争で心荒む時、私は英連邦戦死者墓地に行く。
今は梅が咲く。
何も無い。
ただただ墓が並ぶ。
ただただ墓が並ぶのだけど、少しも暗い雰囲気ではない。むしろ明るく長閑。散歩する人もいれば本を読む人もいれば弁当を広げる人もいる。
不思議なんだよな。
ただただ墓が並びただただここにいるだけなのに、ああ戦争なんてするもんじゃないと心の底から思うのだ。
帰り道にふと見上げた空には啓蟄の三日月が浮かんでいた。