どこからどう行ってもいいけど、りんかい線・天王洲アイル駅から、東京・天王洲寺田倉庫G3-6Fへ。
「TERRADA ART AWARD 2023ファイナリスト展」。
会期は、1月10日~1月28日。
「TERRADA ART AWARD 2023」は、新進アーティストの支援を目的とした現代アートアウォード。世界を舞台に活躍するアーティストの輩出を念頭に、1025組の応募から5組のファイナリストを選出。ファイナリスト展は個展形式での発表の展覧会。
ファイナリストは、金光男・冨安由真・原田裕規・村上慧・やんツー。
金光男(1987~)。大阪府出身。京都市立芸術大学大学院美術科絵画領域版画科修了。
《Good bye My Love》
《SUN#9~#20》《Both#31#32》《Easy#5》《Why》
熱源を備えた金属製の展示台に蝋で作られた赤いカヌーが置かれている。
蝋は少しずつ少しずつ溶けて流れ出していく。
金はウクライナの戦争のニュースを目の当たりにして、このインスタレーションの制作を始めたという。
溶けだして流れていく蝋の動きは不測。
赤い蝋を流しながら沈みゆくカヌーは、様々に問いかけてくるのだ。
村上慧(1988~)。東京都出身。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。
《革命をもくろむものたち》
白い空間は街の一角なのだろうか。
よくみれば、すべてのものに青い小さな小さな窓がついている。
なんじゃらほい?と思っているとどこかから人間の声が聞えて来る。
窓の中に唇が現れてつぶやく。
一斉にしゃべり出すわけではない。
これなんか映るわけじゃないんだとそのまま去っていく鑑賞者が何人もいた。
まるで人が立ち去るのを待っているかのようにつぶやく。
気がつけば電柱だったんですよ。
それは私も同じ。
村上の意図するところとはズレてるだろうけど、おばさんもつぶやく。
革命は権力をこっちへよこせということ。
そして権力は必ず腐る。
そして、また。