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今日のころころこころ

2024・1・24 寺田倉庫「TERRADA ART AWARD2023 ファイナリスト展」。前例は、あなたが創る。冨安由真。原田裕規。やんツー。

東京・天王洲、寺田倉庫G3-6F。



「TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展」開催中。
会期は1月10日~1月28日。
「TERRADA ART AWARD 2023」は、新進アーティストの支援を目的とした現代アートアウォード。世界を舞台に活躍するアーティストの輩出を念頭に、1025組の応募から5組のファイナリストを選出。ファイナリスト展は個展形式での発表の展覧会。
ファイナリストは、金光男・冨安由真・原田裕規・村上慧・やんツー。

やんツー(1984~)。神奈川県出身。多摩美術大学大学院修了。
《Great Emptiness》
この作品の上演時間は決まっている。




でも会場入口のパソコンで様子を知ることができる。
近未来な物語。
人間が自分の手で作ることもじかに見ることもずいぶん昔に忘れ去ってしまった「美術」と呼ばれるものの実在が噂され、好奇心旺盛な「装置」たちが倉庫の奥にあった青いシートに包まれた「美術」を発見。「装置」たちは「美術」というものがわからなかったけど、人間のかつての振る舞いを模倣してみることで、「美術」を理解しようと試み始める。


近未来ではなくすでに始まっている物語なのかもしれない。

原田裕規(1989~)。山口県出身。
《シャドーイング(3つの自画像)》
映像作品。

かつて日本からハワイに渡った移民は、他文化・他言語との接触の中で「ハワイ・ピジン英語」に代表されるトランスナショナルな文化を生み出してきたという。
彼等が経験したであろうプロセスを再演する試み。
遠くに行けば行くほど「私自身」に戻ってしまう人間の性と、それでもなお前進せざるを得ない人間の本性を表現。


シリアスな画像なれど語られるのは学校の怪談的な物語。
神話とはそうできていくのかもしれないなんぞと思う。

冨安由真(1983~)。広島県出身。ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ学部・修士修了。東京藝術大学博士号。
《The Shift》
ドアを開ける。
鏡な箱に壁が映る。





突然灯りが消え今度は箱の中が明るくなる。
鏡の四角い箱はマジックミラーだった。
もし誰かが中にいたら鑑賞者たちの動きが手に取るようにわかる。
場面が変われば鑑賞者たちから中が丸見えとなる。


照明のプログラミングによって見える対象が強制的に移り変わることで、見ること・見えることという概念への揺さぶりを行う。
わかりきったことなのに忘れて生活してるのである。
実は掌の液晶に牛耳られてるということも。

見応えあったな。
これからの彼等は生成AIとどんな風にやっていくんだろ。








コメント一覧

kinntilyann
mariaさま
おはようございます(⁠^⁠^⁠)/

どんな時代でも何か何かに牛耳られてるものですが、実は実体が無いというところが、今までと違うのかなとも思ってます。
特に若い人たちの色んな意味での格差の大きさに驚くことも増えてきましたし。
でも、こうやって若いアーティストたちの展覧会を見ていると、なんとかなっていくと思うが不思議でもあります。

良い一日でありますように(⁠^⁠^⁠)/

昨夜はお酒を少々いただいて帰宅してあっという間にダウンでした(⁠^⁠^⁠:
maria
手元の液晶に牛耳られているのかもしれない
知らないうちに・・・
その言葉がとても印象的です
鏡は魔法使いですね
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