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老親のご機嫌うかかがいに実家に滞在してるである。
亡き伯父宅に伯母さんをたずねたら、飾ってある絵を全部くださるという!
伯母さんのご両親も夫であるところの伯父も旅立ち、それぞれが遺していった骨董や古地図書籍類はそれぞれにふさわしい場所を得て家から出たが、書画が何枚か残っていた。
伯母さんは伯父と結婚しなければたぶん画家になっていたはずだ。
それが、自分の作品は全部処分してしまったという。
更に、残った絵も、作家の消息がわかっているものは遺族にお返ししたいし、そうでないものは処分したい、という。
・・・
結局、伯父と伯母さんが二人で選んだという絵をいただくことにした。
もう手先も目もだめになって完成できないからと、あと少しで出来上がるキルトを引き受けた。
伯母さんは、毅然と己の死を待ち受けるつもりなんだなぁ。。。
伯母さんは、ほんとうに立派だ。
でも、私は・・・
ハンドルを握る高速道が涙ににじんだ。。。