今年もTARO賞が発表された。
「岡本太郎現代芸術賞」は、たえず新たな挑戦を続けてきた岡本太郎の精神を継承し、自由な視点と発想で、現代社会に鋭いメッセージを突き付ける作家を顕彰すべく設立された。
今回で25回。今回の応募は578点。24名(組)が入選した。
岡本太郎賞1名。岡本敏子賞1名。特別賞4名。
会期は、2月19日〜5月15日。
岡本太郎賞は吉元れい花。
「The thread is Eros,It's love!」。
吉元はキャリア35年の刺繍作家。
2017年に脳出血で入院したさいに夢に岡本太郎が現れて、それをきっかけにTARO賞を目指して作品を作り上げたという。
刺繍で埋め尽くされたインスタレーション。
脳出血の後遺症がある。生きるために刺し続ける。
岡本敏子賞は三塚新司。
「Slapstick」。
巨大なバナナの皮が転がる。
バナナの皮で滑るなんてマンガだ。けれど実際にバナナの皮で滑ったらそれだけで人生そのものがでんぐり返るのである。
入選の高田茉依。
「8.000.000」。
八百万の顔が並ぶ。
Yoko-Bon。
「Reincarnation」。
Reincarnationの意味は、転生なのか再生なのか。
岡田杏里。
「Flor y Canto花と歌」。
ちょっと不気味。でも誰でも裏と表を行ったり来たり。