今日の昼飯の後には馬車道の松むらさんの切山椒。
松むらさんは明治30年創業の馬車道の和菓子屋さん。茶道各派関係の顧客が多い。
お茶は中国茶にした。
河南省信陽産の信陽毛尖。
白毫のある細い深緑の茶葉がゆらゆらと開く。
切山椒は元々はどこのお菓子なのだろう。
横浜の和菓子屋さんでは師走近くなると出てきて寒の内が終わる頃に店頭から姿を消す。
切山椒は甘めのお菓子で、ほのかに香りはすれど山椒独特のピリリとした辛味を感じることはないのだけど、山椒の力で何かと体力を消耗する時期を乗り切ろうとするお菓子なのかもしれない。
山椒は日本国原産なのに中国茶の緑茶にもよく合うのは不思議だ。
それから車の運転免許証の更新へ。次はゴールドでないから講習はまた後日別会場。いい加減な職務態度の警官に納得できないままに一時停止違反をとられたから、思い出すとやっぱりかなり腹が立つ。
気持ちを静めるのに大倉山の大倉精神文化研究所附属図書館へ。
大倉精神文化研究所附属図書館には私の好奇心を刺激する本が必ずある。
3冊お借りして図書館を出た時には腹立ちをすっかりと忘れていた。
さて。
一都三県に緊急事態宣言が出た。
出口が見えるような見えないようなカオスが続く。
強風が吹き荒れたのは横浜の自分の住んでるあたりだけかと思っていたけど、あちこちだったようだ。
坂の途中の強風にザワザワと揺れる竹林を見ていたら、ふと、芥川龍之介の藪の中なんぞを思い出していた。