東京メトロ銀座駅のコンコースに2020年10月にオープンした小さなギャラリー「メトロ銀座ギャラリー」。
「移動する視点、通路の彫刻」。
会期:7月31日~10月30日。
主催:公益財団法人メトロ文化財団。
企画監修:武蔵野美術大学彫刻学科研究室。
この空間は、多忙な人々・多様な目的の人々・様々な世代の人々が、通り抜ける場所にある。「広場の彫刻」ではない「通路の彫刻」は可能だろうか。
と、問う。
ま。その。
「広場の彫刻」を公害とまで言い切る人たちもおられるのであるから、あ、でもそれは見ているということである。大半の人たちは野外彫刻・パブリックアートには無関心だ。特にブロンズの人物像なんぞはいくら世界的に有名な彫刻家の作品でも電柱と同じ。
私からみれば、銀座のある意味超一等地にあって雨風日照り関係なく人通りの絶えないこの場所は広場よりよほどに可能性に満ちているようにも思う。
「Trap Project(愛のある)a」。
林和奏。
愛と拘束は紙一重の時がないではない。
「継承」。
森下裕也。
子供たちが歓声を上げて近づく。
カッコいいのだ!
「間隙」。
浅野明子。
見る角度によっての表情の変化がものすごくいい。
この展覧会の出品者はムサビの学生さんなんだろうな。
この浅野氏の深さはどこから醸されてきたんだろ。
今回も良かったな。
でも文化って都心にばかり集まるものなのだな。
でも集まることで切磋琢磨されていくのも事実なのだな。