川崎市の岡本太郎美術館で開催中の「第24回岡本太郎現代芸術賞展」。
岡本太郎現代芸術賞は、岡本太郎の精神を継承し自由な視点と発想で現代社会に鋭いメッセージを突きつける作家を顕彰する。
会期は2月20日~4月11日。
今回は616点の応募があり、岡本太郎賞1点・岡本敏子賞1点・特別賞5点・入選17点。
入選。
東弘一郎。
作品名:「回転する不在」
作品サイズ:515×542×650㎝
素材:鉄・自転車
自転車といっても今は何百万もするフルオーダーの高級車がある。
一方で安価に売られているママチャリもある。
ママチャリは大量に売られ大量に捨てられ大量に廃棄される。
ママチャリだって新品の頃にはそれぞれに夢や希望を乗せていたはずだ。
そんなママチャリ新たな命を吹き込むべく自転車をこよなく愛する東は試みるのだ。
AYUMI ADACHI。
作品名:Line線
作品サイズ:500×500×50㎝
素材:トレーシングペーパー・黒マーカー
線の引かれたおびただしいトレーシングペーパーが、潰される。
Lineとは通信アプリのラインのことか。
袁方州。
作品名:積み上げた影
作品サイズ:105×300×200㎝
素材:ガラス
影を積み重ねてやがては立体にすることで、事実を認識しようとする。
なにが立ち上がってくるんだろ。
太田琴乃。
作品名:エピソード記憶
作品サイズ:227.3×363.6×5㎝
素材:アクリル・油彩・布・箔・顔料・キャンパス
様々な素材を使い脳内世界の神秘を描き出す。
原田愛子。
作品名:餅田餅男の最期
作品サイズ:200×150×50㎝
素材:映像作品
おどろおどろしい連想をしてしまう作品名だけど、映像は原田がひたすらに料理する。
百叩きの刑で小豆餅。
釜茹での刑で雑煮。
引き廻しの刑ですあま。
串刺しの刑でみたらし団子。
火炙りの刑で磯辺餅。
生き埋めの刑できなこ白玉。
歪んでいるといえば歪んでいるけど、本質。