私たちはプラスでもマイナスでもない中間点を毎日生きているのです。
それなのに、意識的にプラス思考をするということは、実はその人の心がマイナス意識でいっぱいだということを同時に表しているのではないでしょうか。
心の中に不安があって、マイナスでいっぱいだからこそプラス思考をしたくなるということです。
癌にかかった人が「おれの癌は絶対に治る」とプラス思考をしていたとします。
すると、その反面、心の中では「ひょっとしたらおれの癌はもう治らないのではないか」というマイナス思考も自然に顔を出してきます。
そこで、それを否定したいという気持ちで強くプラス思考をすると、同時に心のどこかでマイナス思考もさらに強くなっていきます。
これは私たちの思考がマイナスでもプラスでもない中間地点にあるということの証拠です。
ところが困ったことに、プラス思考の結果よりも、マイナス思考の結果のほうが実現する可能性が高いのです。
これまでの体験を振り返れば、願わなかった結果のほうが、願った結果よりもはるかに多く実現する ・・・ と思います。
例えば、楽しいことより悲しいことのほうを鮮明に覚えています。
どうやら、心というのは、そういうようなパターンをもっている ・・・ らしいのです。
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