敬老は 敬若と一体 ・・・ ２．

年輩者も　若者も　ともに

　人間として　平等に扱われなくてはなりません。


若者は　若いことを理由に　誇る必要はありません。

老人は　老いゆえに　立派だということはできません。


年齢を離れた人生への深み　・　情熱　・　賢さによって

　　・・・　ねうちは決定されるのです。



年若くして世故に通じ　世なれしたとて　どこがえらいのか

理想と良心をもたぬ人間は

　　老いも若きも別なく　・・・あわれな人間にすぎません。


いまの日本では　まだまだ年齢がものをいい

　　老齢者が権力や支配力をもって　若人を侮（あなど）っています。

そこに

敬老のの心が生まれぬ「老いに冷たい社会」が

　　・・・　つくられてくる大きな原因もある　のです。


幼いわが子に手をあわせて拝むことのできる親があってこそ

　　・・・　子は　親を敬うのです。



少なりといえども軽んずべからず　・・・

　　この教えは　年輩者がくり返し反省すべき人生の教訓です。


敬老は　敬若と一体でなくてはならない　・・・　のです。