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うぬぼれ ・・・ このたくましきもの

2011-02-14 09:00:47 | Weblog
      木の上

               榎本 栄一

  うぬぼれは

  木の上から ポタンと落ちた

  落ちたうぬぼれは

  いつのまにか

  また 木の上に登っている



昔 難攻不落といわれた城があったが

どんな堅固な城といえども

  姿 形のないうぬぼれの難攻不落にはとうてい及びそうもない。


不死鳥という伝説の鳥がある。

焼かれても焼かれても その灰の中から

  元の形をしてよみがえってくるという強烈な生命力だ。


自慢の鼻がへし折られるということばがあるように

うぬぼれの時にこっぴどくやっつけられて 再起不能と見うけられても

  その生命力の強靭なこと不死鳥もかくやと思われるばかり。

別に整形手術をうけなくても

  たちまち鼻たかだかとなるから不思議である。



これに陰性うぬぼれというのがあって

私などは至らぬ人間で とても他人(ひと)様の前へは ・・・

  と殊勝らしく口で言いながら

どうしてどうして 謙遜という美徳を知り 且つ実践できる私も

  これでまんざら捨てたものではない

  ・・・ といううぬぼれがシネシネと伸びてくる。


「それ誰のこと」

  「たよりないなア あんたのことを言っているんじゃないか」

「オヤ 私はまた 話しているあんた自身のことかと思った」

  「参った 語るに落ちるか」



有頂天になったら必ず落ちます。

これは物理の法則です。




* 2010.11  東ブータンで





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