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厚化粧

2011-02-14 06:18:43 | Weblog
ぬぎすてて うちが一番よい という

                  岸本 水府



誰でも共感できる川柳ですね。


外出先から帰り 外出着を脱ぎ捨てていって ・・・

ホッと一息つきながら うちほど気楽なところはないと思う。


今まで外出先で張りつめていた心もゆるみ
 
  やっぱり自分のうちが一番いいなと 今さらのように感じ

  ・・・ 思わず口に出してしまうほどです。



ぬぎすててというのは 身につけた衣装のことですが

  これを「はからい」と考えてみてはどうでしょう。

私たちが衣装をつけるのは

  同時に はからいを身につけることではないだろうか。


この柄は自分に合うか合わぬかに始まって ・・・

たずねて行く先方に失礼にはならないか

  と 心をくばるのもはからいでしょう。

着ているもので自分が値ぶみされるように思うのもはからいでしょう。


となると 私たちは衣装をつけているよりも

  はからいを着こんでいるのではないだろうか。

衣装が重いのでなく 同時に着こんだはからいで

  ・・・ 身動きがとれないのではないだろうか。


衣装を脱ぎ捨てて からだが軽くなると同時に

  はからいも脱ぎ捨てるから 心も軽くなるのではないだろうか。



ありのままの私を 古人は凡夫と呼ばれたが

  凡夫に帰りつくことの なんと難しいことか ・・・

罪悪深重と呼ばれる程にまで

  私たちは「はからい」を着こみすぎ

  ・・・ 今では 私と一体にさえなっています。


はからいを捨てたら 私自身もなくなる程にさえ思っています。

それが不安だから さらに化粧を重ね 背のびして

  他人(ひと)におくれをとらじと気をはりつめているのでしょうね。


ノイローゼが現代病といわれるはずです。




* 2010.11  東ブータンで





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