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最高のパワースポット ・・・ 身近に

2010-07-23 15:11:05 | Weblog
 橘曙覧(たちばなあけみ)は 幕末の越前(福井)に生まれた国学者であり、歌人としても優れていた人です。
 この人に『独楽吟(どくらくぎん)五十二首』という作があります。
すべて「たのしみは・・・」で始まり、「・・・のとき」と結んでいます。
自分日常生活のなかから、楽しいことを探し出しては歌にしたわけですが、これを見ると、人生の楽しみ(癒し)というものは、日常の平凡な、なんでもないことのなかにこそある ・・・ ことがわかります。

 まさに 最高の「パワースポット」は身近な日常生活、家庭のなかにこそある ・・・ と思います。
 パワースポットを求めて遠方に出かけることが、むしろ愚かしいとさえ思えてきますね。



 紹介します ・・・


  たのしみは妻子(めこ)むつまじくうちつどい

       頭(かしら)ならべてもの食ふとき



 また 「楽しみ(癒し)は」を略して紹介します ・・・


三人(みたり)のこどもすくすくと大きくなれる姿みるとき

まれに魚煮て子らみながうましうましと言ひて食ふとき

珍しき書(ふみ)人に借りはじめ一枚(ひとひら)ひろげたるとき

朝起き出でて昨日までなかりし花の咲ける見るとき

人も訪(とき)来ずこともなく心を入れて書を見るとき

空あたたかにうち晴れし春秋の日に出でてありくとき


   ・・・ など。





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