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「サイドマン」を見た

2021-07-22 14:02:00 | 映画DVD(レビュー感想)

映画「サイドマン」を見た。

2018年公開。


三人のブルースマン、ピアニストのパイントップトップ・パーキースとドラマーのウィリー・ビッグ・アイズ” ・スミス、そしてギターリストのヒューバート・サムリンについてのドキュメンタリー。


サイドマンは、決してメイン(映画ではリーダーとゆっていた)より、目立ってはいけない。

しかし、メインが歌う曲は、バンドメンバーのアイデアが非常に重要になっている。演奏を創り上げる中で、メンバー(サイドマンという言葉がどうも好きになれないのでメンバー等ということにする)がどれだけアイデアを出したことか。だが、作曲者としてのクレジットもなく印税も入らない。

そんな中でも、音楽業界を生き抜いた。


サイドマンという言い方は、好きではない。彼らは、あまりにも、音楽にとって重要な方々だから。


曲においては、演奏メンバーにこの人が入っていることが、重要になる。

ヒューバートサムリンは、ギターソロはアルバートキングなどに比べて少ないが、曲を決定づけるリフを作り、ハウリングウルフの曲になくてはならない人。

ハウリングウルフは、ロンドンでのエリッククラプトンなどとのセッション録音企画時も、ヒューバートを連れて行かなければ行かないと言った。つまり、ウルフは、ウルフの曲がヒューバート抜きでは全く成り立たないことを理解していた。


レコード会社は、それでも良しとしなかったが、エリッククラプトンが動いた。ヒューバートサムリンが来なければ私も参加しないと。

レコード会社を説得させた。


また、初期のザローリングストーンズは、ヒューバートサムリン(=ハウリングウルフ)のリトルレッドルースターをシングルで発表。イギリス人が、アメリカに向けアメリカの音楽で大ヒットをとばし、ジミ・ヘンドリックスが、ヒューバートサムリン(=ハウリングウルフ)のキリングフロアで、大旋風を起こしたことなども語られる。

ブルースの人気は、アメリカでは落ち込んでいたが、イギリス人がリバイバルさせ、その後アメリカ人がブルースでイギリスへ乗り込んで行った。面白いですね^_^


誰が演奏しているかが、その音楽を好きになる大きな要因である。


もう3人とも、亡くなられた。

今の音楽も演奏メンバーによって曲が変わる。


音楽産業を取り巻く背景などが、変わってしまい音楽家として大変だろうが、いい奏者が音楽を続けていけるようなればいいなと思う。いい演奏をしたいと思う若いミュージシャンも頑張ってどんどん出てきて欲しい^_^


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