金曜の風で、もみじもイチョウもぜんぶ吹きとびました。
足もとで紅葉が楽しめます。
見上げれば洗われたような空。
湿ってあたたかい強風。
生まれ育った街では親しいものでした。
こんな風のなか、制服をビショビショにしながら自転車で帰ったな。
若くて、失うものはなにもないと信じきっていたころ。
…そういえば今日誕生日でした。
そろそろ折り返し、失いつつあるもののことばかりを考えながら、
まだ身体がマトモに動く最後のチャンスなのかもしれない。
ここからきっと得るものもあるはずだ。
腐りつつありながら、なお脂っぽく甘い香りを放つカリンの実に
自分が重なる…って書くとさすがにちょっとクドイ。
40代はサラッとした大人になりたいですなー。