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マヤ暦の新年ではないのだ!

2017-07-29 11:34:33 | 古代マヤ暦 伝統暦

深夜2時頃に、突如として目が覚め この事を書く様に促されました。

 
それは連日 blogのあちらこちらで目にする《マヤ新年》とか《マヤ暦新年》が7月26日だという事の訂正を意味しています。
 
7月26日が新年だというのは、2011年に亡くなったホゼ・アグエイアス氏が提唱した《13の月の暦》の新年です。
この13の月の暦はマヤ暦ではありません。
 
これは生前のホゼ氏も伝えていた事で、ホゼ氏はユカタン地方のイッツァエ族のフンバツ・メン長老からマヤ暦を学びましたが、それとは違う独自の解釈で暦を作成したのです。
それが《ドリームスペル暦と13の月の暦》です。
 
ホゼ氏はこの暦を作った時、フンバツメン長老に、マヤ暦として認めて欲しいと申し出たそうですが、フンバツ・メン長老は
『それはマヤ暦とは呼べない』と認めなかったのです。
 
マヤ暦には沢山の暦が使われていますが、その中で神聖暦と言われるツォルキン(ユカタン地方の呼び名)があります。
ツォルキンは一年を260日で一周する暦ですが、現在 巷で《マヤ暦》として広がっている暦はホゼ氏が創作した《ドリームスペル暦》という暦で、これもマヤ暦と呼んではいけないのです。
 
ドリームスペル暦を《銀河暦》と認識している方がいらっしゃいますが、日本での《銀河暦》はホゼ氏の《ドリームスペル暦》を独自に解釈して《銀河のマヤ暦®️》として提唱している 秋山氏の《あすわ》さんが発信しているものです。
 
海外での銀河暦は《あすわ》さんの暦とは全くKinが違います。
 
伝統的なマヤ地方の暦の神聖暦の新年はユカタン地方とグアテマラ地方で違います。
 
ユカタン地方のマヤ暦は神聖暦(ツォルキン)とハアブ暦(太陽暦)の新年が毎年同じで、西暦3月21日と決まっています。
春分の日の翌日が新年です。
 
グアテマラ地方のマヤ暦は神聖暦(ソルキッヒ)とハアブ暦(太陽暦)は別の新年で、ソルキッヒの新年は《8バッツ》で、
ハアブ暦の新年は閏年を導入していないので、4年に1度新年が1日早まります。
西暦2017年の神聖暦の新年《8バッツ》は西暦3月21日でした。
同じくハアブ暦の新年は2月20です。
 
ホゼ氏の《13の月の暦》は、1ヶ月が28日で構成された13ヶ月の暦です。
4年に1度の閏日2月29日は《フナブクの日》とされて、暦の上ではカウントしない日。
然し乍ら、2月29日に誕生日を迎える人が居るので、午前中を2月28日に、午後からは3月1日のKinにしています。
そして太陽暦ではなく《月の暦》に値します。
 
伝統的マヤ暦のハアブ暦(太陽暦)の1ヶ月は20日で18ヶ月と残りワイエブ月の19ヶ月の暦で、ワイエブ月は平年は5日、閏年は6日あります。
超古代マヤ暦はワイエブ月になる閏年の春分の日(3月20日)だけのツォルキン暦があり、グアテマラ地方のマヤ暦とは仕組み自体が違います。
 
グアテマラ地方のマヤ暦は 閏年の導入が全くないので、ハアブ暦は西暦に変換すると4年に1度のズレが起きます。
 
さて、ここで西暦についてですが…
日本人が使っている西暦はグリゴリオ暦と呼び、古代ローマ教皇グリゴリオ13世が改暦して残した暦であり、元々はカトリック教徒の為の暦です。
 
西暦の成り立ちを調べると判りますが、当時のローマ教皇…
その前にユルウス・カエサルによってユリウス暦が作られ、安易に1ヶ月が30日や31日に設定され、3月から始まった暦の帳尻合わせの為に、閏年の調整は2月に組み込まれて2月29日が出来たのです。
 
ですから西暦2月29日は《フナブクの日》でも何でもなく、帳尻合わせの日なのです。
西暦のお陰で4年に1度しか誕生日が来ない2月29日生まれの人がいますね。
 
でも伝統的なマヤ暦ではちゃんとその日は他の日と同様に神聖な1日としてカウントしています。
 
フンバツ・メン長老がホゼ氏の創作暦をマヤ暦とは呼べない!と言った理由はここにあるわけです。
 
ですから7月26日はマヤの新年ではありません。
《13の月の暦》の新年です。
 
また、その前日25日は《時間を外した日》とされていますが、これもホゼ氏がマヤ暦を研究していた段階で取り入れた間違った記録《ユカタン事物紀》から来ています。
 
《ユカタン事物紀》は、16世紀にマヤ文明をことごとく破壊した、スペインの悪名高い司祭 ディエゴ・デ・ランダ が書き残したもので、
マヤ文明の伝統を壊し母国スペイン(カトリック教が国教)の 特別な祭典の日(サンディアゴ・デ・コンポステラ)を
《この日はカトリック教徒にとって重要な日であるので、始まりの日とする》との記録が残っていて、その日(7月25日)に神聖なマヤ暦を当てたのです。
 
つまりホゼ氏の創作暦《ドリームスペル暦と13の月の暦》は知ってか知らずか、カトリック教の色が強い暦になってしまったんですね。
 
西暦はカトリック教の暦です。
ドリームスペル暦も13の月の暦もカトリック教の思想が濃い暦です。
ホゼ氏はパカルボタンからの啓示を受けた…としていますが、恐らく光を装った闇の存在からの知恵だったんでしょう。
 
それを知らず知らず取り入れて思考を操作して、特に日本人の集合無意識に染み込ませたんです。
 
カトリック教はキリストの名を利用して人間の意識が目覚めない様に仕向けた、闇の組織そのものだったのですよ。
 
現在、古代マヤ暦としてドリームスペル暦を扱っている方が非常に多いですね。
私も古代マヤ暦として学びましたが、閏年の扱い方に違和感を感じていたところ、還暦を迎える前日にグアテマラの伝統マヤ暦を知ったのでした。
 
ドリームスペル暦がマヤ暦だと間違えて翻訳した高橋徹氏が、あれはマヤ暦ではなくドリームスペル暦だとして、新たに『マヤン カレンダー 2012』の中に、その事は書かれていますよ。
 
そしてグアテマラ地方の伝統マヤ暦と易経の関係も、その本に載っていますから、
ドリームスペル暦と易経を合わせて覚えている方々は認識を改める必要がありますね。
 
今日の伝統マヤ暦(グアテマラの神聖暦)は
8イモシュ  対は 8バッツです。
ハアブ暦は今日で19ヶ月の内の8月が終わります。
今日はモル月20日目:これまでしてきたこと、これからも続けたいことを整理し次へと進む期間。

 
真夜中に急が目覚めて書くことになった意味が、ここ(8バッツ)にありそうです。
何故なら《8バッツ》はグアテマラの神聖暦の元旦ですから。
 

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