一条きらら 近況

【 近況&身辺雑記 】

蕎麦店『大庵』

2018年09月29日 | 最近のできごと
 先月、初めて行った手打蕎麦店『大庵』は、JR新宿駅の中央東口を出て、左手のビルの2階にある。
『大庵』に入ったのは初めてだが、オーナーが同じと思われる地下1階と2階にある、郷土料理『くらわんか』は、ずっと以前、編集者に案内されて数回、入ったことを思い出した。
 メニューを見て選んだのが、鰻のひつまぶし風ぶっかけと鰻の寝床(鰻巻き)。他に揚げ出し豆腐の小鉢が付き、ビールの突き出しに蕎麦フライ。
 初めて食べた、鰻のひつまぶし風ぶっかけは、
「これって男性向けみたい」
 と、思わず言うと、この店を案内した連れの男性が、
「女性が食べたら、お肌がきれいになるんじゃないか」
 と、ニヤリ。蕎麦の上の具材が、主に鰻、他にとろろ、オクラと、男性の強精食品ばかりだったからだ。海苔とか薬味とか他にも何か入っていたけれど。
 蕎麦店に入ることになった時、真っ先に頭に浮かんだのは、
(お蕎麦は太らない!)
 という思いだった。猛暑の夏、外出時にあれだけ汗をかいたのに、夏太りしてしまったのだ。
 もっとも、汗をかく外出日より、エアコンの涼しい室内で過ごす日のほうが多かった。
(食べ過ぎかしら)
(例年より外出日が多かったから、外で甘い物食べたり飲んだりが多かったからかも)
(在宅日もサイダーとか果糖とか取り過ぎたのかも)
(運動不足かしら)
(夏独特の気持ちのいい午睡のせいかしら)
 など、次々と思い当たる原因探し。
 その日、体重計に乗ったら、何と50.2キロという驚愕の数字を眼にして、激しいショックを受けた。
(ご……ご……ごじゅ……う……ええええっ、まさか! 嘘! まさか!)
 20秒や30秒どころか、1分以上も体重計の上に乗ったまま、驚愕の数字を見つめていた。48キロ台から増えても、49キロ台前半から49キロ台後半でストップするはずと、思い込んでいたのだった。
(この体重計、壊れたのかも)
 つい、そう呟くが、すぐに打ち消した。夏太りしちゃったかもと、薄々、気づいていたのである。下着や服がちょっときつくなったみたいと、自覚していた。鏡を見ても、やや、ふっくら感がある。
(やっぱり、甘い物の飲み過ぎ食べ過ぎで、運動不足で午睡の日が多かったせいだわ)
 ため息をついた後、夏太りについての分析をしながら入浴した。
(でも、今まで、夏太りしない夏って、あったかしら)
(なかったわ。そう、1度もなかった)
(ということは、私の身体は夏痩せではなく夏太りすることが、自然なのかもしれない)
(何事も自然が一番。自然には逆らわないほうがいいってことだわ)
(ダイエットを意識して毎日過ごせば、確実に体重は減る。今までそうだったのだもの)
 その結論に達して、翌日から1日に何度も、ダイエットを意識して過ごすようにした。
 その意識と同時に、食事と運動が主な努力だが、効果が表れ、やがて体重計に表示される数字は、50.0キロ、49.8キロと、少しずつ減ってきた。
(ほうらね、もうすぐ標準体重だもンね、私って賢明)
 と、安心と油断は禁物。とにかくダイエット中は1日に何度も体重のことを意識すること、というのが経験からの最善策。
 それで、蕎麦店に入った時、
(お蕎麦は太らない!)
 という思いが、かすめたのだった。
 冷たい蕎麦つゆをかけて食べる鰻のひつまぶし風ぶっかけも鰻巻きも美味しかったが、店を出た後、ふと気がついたのは、
(鰻ってカロリーが高いんじゃ……)
 ということだった。
(いいのよ、好きな物を食べたり飲んだりすることが、私の身体にとっては自然なことなんだから)
 自分にそう言い聞かせ、49.5キロの標準体重になったことを自覚できるまで、体重計に乗らないことに決めた。


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