一条きらら 近況

【 近況&身辺雑記 】

熱中症予防

2018年08月31日 | 私の健康法
 ようやく、夏が終わる。9月も猛暑日が続くらしいが、長い夏が過ぎたと思えば、少しは救われるような気がする。
 熱中症という言葉を、今年ほど見聞きした年は、なかった。テレビのワイドショーの特集で、熱中症とその予防について、医師の説明を中心に、何度見たかわからない。
(また、熱中症予防……)
 と、うんざりするくらい。健康番組はあまり見ないから、ワイドショーの特集ならいいかもという気分で、つい見てしまう。
 水分補給とかエアコンとか食事とか、予防法に共通点があるものの、医師によって異なる説明があったりするのが、面白い。
 少しは参考になることもあるけれど、私には当てはまらないアドバイスが多い。そんな時、
(それって、机上の空論よ)
(そういう考え方もあるでしょうけど)
(私の身体には、私のやり方のほうが向いてるもンね)
 などと呟くことに。
 たとえば、医師の説明で、就寝時にエアコンを25℃の設定にして、長袖パジャマを着て、掛け布団をかけて寝ることが熱中症予防になると聞いた時は、ビックリ仰天した。それこそ、私は、医師独特の机上の空論と感じさせられてしまうのだが、その医師が実行している夏の就寝時の習慣だと言う。
 私は一年中、パジャマを着て寝る夜はない。長袖や半袖のパジャマは、入浴後に着て肌と髪の手入れや片付けやテレビを見て過ごし、ベッドに入る時には裾短かネグリジェか肌着1枚だけ。全裸で寝るのが一番気持ちいいと思うが、シーツを毎日替えることになるので、汗を吸い取る綿100%のグンゼ日本製の袖なし肌着を着て寝るのが、夏は一番気持ちいい。
 エアコンを25℃の設定というのも、超驚きである。日中でも28℃で充分涼しいのにと、もう、超がいくつも付く驚愕この上ない。涼しいどころか、そんな寒くしたら、掛け布団をかけるのは当然と笑ってしまったほど。
 医師独特の机上の空論と感じられる、その就寝方法を周囲の人たちに話したら、私と同じように就寝時はエアコンのスイッチを切る、パジャマでなく半袖Tシャツとか、お腹にかけるのはタオルケットとか、ほぼ同じような就寝時習慣である。冷房をつけて寝るなど考えられない、夏に長袖パジャマ着て掛け布団なんて、あり得ないと、私と同感の人ばかりだった。
 ところが、その医師のアドバイスが熱中症予防&猛暑対策健康法として流布されたかのように、今年の夏は、長袖パジャマと掛け布団とエアコンの売れ行きが急増したと、新聞サイトの記事で読んで驚いた。私が見た番組に出演した医師の他の医師も別番組や健康番組で、その就寝方法を説明しているのかもしれない。消費低迷時代だから、多くの消費者がジャンジャン物を買うのは喜ばしいこと。私にとっては、長々と時間をかけて説明していた医師独特の机上の空論的アドバイスは、意味のないこと。
 寝苦しいほど暑い夜は、氷を舐めると、たちまち身体が涼しく気持ちよくなる。ベッドとキッチンを数回往復して、氷を1個ずつ舐めていると、確実に涼しくなって眠れる。私が寝つけないのは、神経が昂ぶっている時。頭の芯が冴えて神経が昂ぶったままダブルベッドの上で2時間も3時間も4時間も、悶々として寝つけない夜に較べたら、氷を舐めて涼しくなる寝苦しい夜のほうが、はるかにマシである。
 毎年、夏になると、夏バテしないように気をつけるが、夏バテの重症化の熱中症だなんて生涯、無縁のことと思っていた。
 けれど、異常気象の猛暑の今年は、テレビでもネットでも肉親・友人・知人とのお喋りでも、熱中症という言葉が氾濫していると、まるで洗脳されてしまったみたいに、脳内にイン・プットされているような気もしてくる。
 とは言え、現実に異常な猛暑日を過ごしていると、例年の〈夏バテ〉という言葉より、〈熱中症〉という言葉がかすめてしまうのは無理もないこと。何しろ、長年、私は自他共に認める〈晴れ女〉だったのに、今年は〈猛暑女〉になってしまったかのよう。7月から8月にかけての外出日に限って、気温が35度以上の猛暑日なのである。気象庁の注意呼びかけがあるほどの猛暑日に、近所のスーパーなら1日2日延ばせるけれど、以前から決まっている電車に乗っての外出、共に出かける人や目的地に相手がいる予定された外出日で、気温が35度以下の日がほとんどなく、36度、37度の超猛暑日ばかり。うれしい〈晴れ女〉から、しんどい〈猛暑女〉に変身してしまったのである。
 自宅を出る前の玄関で靴を履いたりバッグの中を確認したり室内に戻ったりしていると、もう噴き出す汗を拭きまくり、炎天下の道路を日傘をさして歩いても汗を拭きまくり、最寄り駅に着いた時はハンカチがぐっしょり濡れている。
 夕方か夜に帰宅するとグッタリ疲れ果て、入浴後は録画のビデオも少ししか見る気力も体力もない。心身の疲労感は、翌日まで続き――。
(熱中症にはならなかったもンね)
 ホッとする。その繰り返し。けれど、熱中症は炎天下の屋外でとは限らず、部屋の中でも多いらしい。エアコンの冷房の涼しい室内で、何故、熱中症になるのか、よくわからないが、あちこちのテレビ局のワイドショー特集では、室内の熱中症予防を説明していることが少なくない。エアコンの温度や入浴時や就寝時など。それらに関する医師の説明やアドバイスが、私には、ほとんど当てはまらず、自覚している口癖で、
(それって、机上の空論よ)
(私の身体には、私のやり方のほうが向いてるもンね)
 などと呟くことに。概して、大半の医師はデータ至上主義で机上の空論を述べることが多いというのが、テレビ出演の医師の説明を聞いた私の感想であり、偏見であり、思い込みである。
 室内での私の熱中症予防は、
 ――身体に気持ちいいことをする――
 この一言に尽きる。入浴やベッドの上にあお向けで四肢を投げ出すのは、もちろん夏に限らず気持ちいいが、昼食後はソファではなくベッドで快い微睡(まどろ)みに身をゆだねる。洗髪後のドライヤーは温風で乾かした後に冷風を少し当てるが、扇風機に顔と髪を一緒に当てると気持ちがいい。掃除や料理の後は、汗を拭くより冷水シャワーを浴びると、気持ちがいい。さらに、飲みたい物を飲み、食べたい物を食べること。ワイドショーの特集で医師が説明している熱中症予防の数々の飲食物の、半分ぐらいは当てはまるが、半分は当てはまらない。健康的な飲食物でも美味しくない物は身体が喜ばない。好きな飲食物、欲している飲食物こそ、身体にとっても気持ちのいいこと。
 ところが医師は、夏の食べ物のトマトについて、普通サイズのトマトよりミニ・トマトをすすめる。理由はリコピンが多いから。私はトマトは好きで毎日食べるが、絶対、普通サイズのトマト。リコピンが多く健康に良いからというが、ミニ・トマトなんてトマトを食べた気がしない。ビジュアル的には可愛くて美味しそうだから、買う目的は、飾り。滅多に買わない。普通サイズのトマトをカットして食べるほうが、はるかに美味しい。リコピンリコピンリコピンと、それもまた医師のデータ至上主義&机上の空論に感じられる。食べるという意味は美味しく食べる、の同義語。健康のために食べるならサプリと変わらない。医師が二言目には口にする減塩飲食物も、塩や醤油の代わりに酢やオリーブオイルをかけるなんて、塩味醤油味大好き人間の私には美味しくなさそうな食べ方に思える。たまに食べる麺類は、おつゆを、ほぼ全部飲んでしまうし、梅干しは塩分25%以上の紫蘇漬け梅干しが美味しいし、夏は特に塩分過剰摂取しないと気力体力が出ない、というのが私の体質だから。
 好きな飲み物と言えば、今年の夏は冷えた炭酸飲料を、外出先だけでなく室内でも、よく飲んだ。私の好きなレモンジーナが、今年は売っていないのが残念だった。通販だと2ダースもストックするスペースが、食品棚にはない。数本ずつ買いたいのに、スーパーにもコンビニにも、いつ行っても、ないのである。ついに、店員さんに聞いた。販売中止とか売り切れというわけでなく、今年の夏は異常気象で欠品の飲料が結構あるということだった。異常気象と飲料の欠品がどう関係あるのか知らないが、レモンジーナの代わりに、三ツ矢サイダーばかり買うことに。
 ある夜、梅酒に冷えたサイダーと氷を入れて飲んだら、超美味しかった。毎晩ではなく、
(今日はお疲れ様、よく頑張って、心身共に疲れ果てて、事故にも遭わず、無事に帰って来たわね)
 と、自分で自分を褒めたくなるような日を過ごした夜だけ、飲むことにしている。
 というわけで、長時間の外出の翌日は夏バテ気味になっても、重症化の熱中症にはならずに秋を迎えることになりそうである。


〈夏の飲み物〉



  (毎日飲む麦茶)   (時々飲むサイダー)  
  (時々飲む甘酒)   (好きなレモンジーナ)  


〈1年中の飲み物〉


(起床時のコーヒー)(朝食時の紅茶)   
(午睡後)(朝と夕)(蜂蜜入り)   

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