一条きらら 近況

【 近況&身辺雑記 】

ベッド・インへのプロセス

1999年10月20日 | 女のホンネ
 男と女が、どこかで待ち合わせ、ワイン付きの食事したりして、ラブホテルかシティホテルのベッドでエッチして素晴らしい快楽を味わった、というだけの話は、小説でもテレビドラマでも現実でも、全くつまらない。
 男と女が、惹かれ合う時の視線や会話のやりとり、ホテルへ行ってエッチするまでの、そのプロセスが、楽しいのだと思う。
 ベッドの上での淫らな行為は、そのプロセス次第で、何倍もの快楽を味わえるかどうかが決まる、と言えるかもしれない。
 女友達から聞いた話──。
 感じのいいバーで、上品な雰囲気の熟年紳士と飲んでいて、もう99%、エッチするというムードだった。
「女ざかりのあなたを、満足させられるかな」
 とか、
「もうトシだから、自信ないな」
 なんて、彼が囁く。
 彼女はひたすら、
「ウフッ」
 とか、
「フフフッ」
 と、色っぽい眼と笑い方で恥ずかしそうにうつむきながらも、内心、
(平気平気、あたしの絶妙テクニックで、たくまし~く、してあげちゃうから)
 そう呟き、もう肉体も心も熱くなって火照り出す。
 ところが……。
 その熟年紳士は、彼女に顔を寄せて言ったものである。
「強い味方があるんだ、ちょっと、それ、飲んで来る」
 と、席を立った。
(バイアグラ……!)
 彼女の熱い気持ちは、とたんに醒めて、さっさと帰って来てしまったと言うのは本当かどうか疑わしいけれど、そんな場所で、バイアグラ飲んで来ると、わざわざ断る男性の神経は、全く興醒めである。(黙って飲んで来て欲しい!!)
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