北沢住人の雑記

とりとめのない事、あーでも、こーでもない事。そんな事を書きます。

孤高の人

2013-12-19 14:12:51 | 身近な人々
 入谷の自家焙煎珈琲「キャラバン」の店主、諸岡実さん87歳が亡くなっていた。7月30日の朝のことでした。
 大変尊敬する珈琲の先生でした。珈琲の業界に入る前は金融界で仕事をしていたそうで、経済にも大変詳しく、色々なことで何度も相談に乗ってもらう関係でした。

 先の月曜にも店に行ってみたが、店は閉まっており、奥様の介護の施設にでも行っているものと思い、民生委員の方に連絡を試みたが繋がらず、日にちと時間を考え改めて昨日、水曜の午後再訪し、やはり店はあかず、再度、民生委員の方に連絡、「諸岡さんは7月30日の朝に認知症の奥様の隣で、心臓病で亡くなわれ、近くの随徳寺に埋葬されている」とのことでした。なお、連絡も取れず失礼しました、奥様は千葉の施設に入所されている、とも言われた。

 この夏のお中元に挨拶に出向き、それからまもなく死亡したことになる。

 お子様のいない、お二人はここ2,3年奥様の病状が悪化するばかりで、日常生活も大変困っている様子で、近所の方に頼っている様子でした。
 弱みをあまり見られたくない雰囲気もありましたので、頻繁には行かないように、ソートしたほうがいいかと思っていた、矢先でびっくりしています。

 身近で、世間話をする間柄で、最もメディアに登場する人でした。珈琲業界でも名のある方です。特に、監督の山本晋也とのTV出演がお気に入りでした。孤高の人でした。メディアに度々、登場するのは珈琲の最先端を行っている、姿勢にありました。
 特に浅炒りの珈琲に拘わりを持ち、珈琲本来の味はで、酸味であると主張していた。確かに、深炒りのコーヒーより、浅炒りのコーヒーほうが焙煎技術は難しい。それと、オールドビーンズの熟成豆に力を入れていた。
 銀座の「ランブル」の関口さん、本郷の「和田珈琲」の先代の和田さんとは年齢的にも近いせいか、親近感を持っていたようです。

 ご冥福をお祈りいたします。ゆっくりおやすみ下さい。
 


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