先日、緊急地震速報が流れた――携帯電話に配信が正しいね。
音が鳴った瞬間、読書中の私は安全をとって、自室から隣の部屋に転げ出る。
携帯電話忘れたと思ったけど、安全第一だよね。
家の中だし、携帯電話忘れたからって何かなるわけない。
で、そこにいる家の人間の携帯電話もウイウイ鳴ってる。
「緊急地震速報だよ。地震来るって」
と、私が声を掛けると、家の人間はHDDを見ていたけど、生のNHKに切り替える。
まぁ、ここまでは(よく)ありそうな光景。
ここからが本題。
揺れもおさまった後、自分の携帯電話の緊急地震速報見てないことを思い出す。
次に携帯電話見た瞬間「ヒッ」ってなるのは間違いないので、表示を消す。
家の人、そのまま、HDD鑑賞に戻る。
私「緊急地震速報、消しておかないと駄目だよ」
家の人「え、私の携帯電話に来てるの?」
気づいていらっしゃらない。
いや、一応、この携帯電話になって、最低でも一度は受信しているはずだぞ?
とりあえず、操作してもらうが、「OKを押せばいい?」「押して」とのやり取りの後、画面をタッチ。
「いやいやいやいや! タッチパネルじゃないから! 該当のボタン押して!」
「あははー」
この光景、短期アルバイトで出かけてところのパソコン操作で見た記憶が……。
タッチパネルに対応していない画面に、タッチするお客様。
説明した方も、された方も「あー」と何とも言えない顔になる。
世の中、タッチパネルが多いもんね。
ていうか、うちの家の中、タッチパネルって、ほとんどないような気する。
そして、緊急地震速報の画面操作の仕方を忘れるくらい、鳴らない方がいいに決まっていると思うのだった。