奇乃堂

そこを通るとつまずくのはなぜか 怪談ではない

 散歩に出かけると必ず通るところがある。
 二週連続で、同じ所で躓いた。
 そこはお墓の下にあるトンネルを抜けた直後だった。

 一回目は掃除の人の車とかあるから注意を払い歩いていた。
 そして、右足がグラリとなり、転びかけた。

 二回目は、特に何もない。
 そこは下り坂だし、トンネルを抜けたところだから、畳んでいた日傘をさす場所だ。
 だから、先週は転びかけたんだ――そう思った。
 右足を出す、左足を出す――と、いいながら歩く。
 大丈夫そうだとやめた瞬間、右足がガクッといった。
 思わず「ぎゃ」と声が出た。

 なんで同じところで……と思った。
 何かいるのか?
 何かあるという暗示か?

 まぁ、それらしく書いたけど、おおむね「体調だろう」という認識。
 超絶暑い日、それなりに暑い日に転びかけている。
 注意力散漫なんだよ、十中八九。

 で、三回目通った日は平年よりは高めでも、風がそこそこ冷えてたし、「普通の夏だな」という感想。
 そして、二回目の時に凍らせたペットボトル持って行ったんだけど、その日は散歩中に飲み切った。三回目は飲み切らなかった。
 体調の違いもあるけれども、暑さがどこか違ったと思う。

 なお、墓があるって改めて考えたのは三度目の時。
 前からあるのは知っているけど、あんまり深く考えていなかった。
 下り坂が最終ポイントだから、気を付けるべきなんだろうな……兼好法師も言っている「木のてっぺんよりも、あと少しで下りられるって時が危険だよ」と。

今後ともよろしくでございます。

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