奇乃堂

大豆の蜂蜜漬け

 豆まきの豆、大体、食べきる。
 ただ、今年の大豆、固かった。
 うん、なんというか、昔ながらの直火焼きだからなのか、豆の影響か、初めての会社だからわからない。
 とりあえず、食べたとき、大豆そのままだったらどうしようと不安に駆られるくらい、固いのがあるのだ。
 安心して食べられない……というときに、大豆も蜂蜜漬けにできるというのを知った。
 ……する気なかったけど、この、固さはちょっと。
 全部ヒヨドリにあげるのも……豆は嫌いじゃないから、食べたいい……。

 試しに、小さな瓶に炒り大豆と蜂蜜を入れた。
 ひたひたになる感じ。
 翌日は「蜂蜜+大豆」という感じが強かった。
 徐々に、「蜂蜜大豆」になってくる。
 蜂蜜のおかげか、固さも気にならなくなった。
 ま、そんなに作ってないし、すぐになくなった。

 別の大豆で作ってみることにした。
 富澤商店の炒り大豆。
 去年、固めとか思ったけど、あの豆のおかげで「普通」になる。
 ちょっと大きめの瓶に炒り豆と蜂蜜。

 あ、大豆の状況によってかなり違う、最初から。
 富澤のは食べやすいから、空洞というかなんというか、すぐに蜂蜜が染みる。そのため、追い蜂蜜をした。あと、皮の存在。固かった方は皮の存在感はなかったが、富澤のは分離してみたり。
 あと、富澤の方が甘さが強くなるかも。蜂蜜が浸透しやすいからか。

 とはいえ、そのまま食べて問題ない炒り豆は、そのまま食べる方がいいなと結論ができた。
 最初のメーカーは豆まき用にこちらに出ていたのと、京都のお店という以外名前すら憶えていないため、一期一会状態。
 ということで、そのまま食べるため、富澤商店の炒り大豆は買ってくるかもしれない。まだ、ヒヨドリが来るし。あれ?

 味?
 蜂蜜黄な粉。
 最初の感想……蜂蜜黄な粉だった……。

 なお、瓶は煮沸消毒している。
 一応、している。

今後ともよろしくでございます。

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