第3回は 「衣食足りて礼節を知る」(孔子) です。
人格的に申し分なかった経営者でも経営危機に陥り、資金繰りに窮すると、苦し紛れに出来ない約束をしたり、うそをついたりするようになります。
「恒産なければ恒心なし」(孟子)
「貧すれば鈍する」
「妻子を養えないものは信仰亡き者にも劣る」
というように同じような言葉がその真理をついています。
会計のうそ「粉飾」は
来年儲けてこの粉飾を消そう
と考えますが、ほぼ間違いなく来年ももう一度だけ粉飾しようということになります。
債権者に「必ず来月払いますから」
と資金繰り表での根拠のない約束を何回か繰り返すので
信用をなくしてますます 【負の連鎖】http://www.keiei99.jp/funorensa.htm
に陥ってしまいます。
「天網恢恢祖にして漏らさず」
「天に向かってつばを吐く」のですから必ず自分に向かって落ちてきます。
「衣食が足り(余るのではない)」「恒産(有り余る資産のことではありません)」の状態に一定期間することが
【経営再建(改善)プログラム】 http://www.keiei99.jp/tankikomonkeiyaku.htm
の最初の作業です。
次回の 「幸せ会社」になるための知識と「知恵」(第3回危機からの脱出①)で詳しく述べていければと思っています。