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大和市第3のコミュニティバス「のりあい号」に乗ったよ

神奈川県大和市のコミュニティバス、のろっと号・やまとん号に続く第3のコミュニティバスのりあい号を紹介します。
今回紹介するのりあい号はやまとん号と同じくワゴン車タイプのバス。
大和市の「地域乗合交通創出支援事業」としてスタート。上草柳(北側)と西鶴間地区の小田急江ノ島線西側地区と市役所を結ぶ片方向循環として運行されてます。
平成21年6月から実験的に運行開始。当初は車両と燃料・保険代は市が提供。自治会が協力金を拠出して運転は地域のボランティアが行う形で運行。平成22年4月から原則平日毎日運行(土休日は運休)の形で運行に移行。
今年平成30年10月1日からは相鉄バス(綾瀬営業所)に運行を委託。のろっと号・やまとん号のように有償運送として、現在平成31年3月31日までの期間で実験運行としているようです。

さて12月21日の金曜日に実際に乗車してみました。
しらかしの家から散策がてら歩いて、7番の子安ちびっこ広場バス停にやってきました。
バス停の場所は大和市サイトの「のりあい」のページの運行地図とgooglemapを見較べつつ探しました。



こちらが時刻表。停留所の標識は看板タイプ
運行は8~17時台頃、概ね午前中は25分間隔、午後は50分間隔のよう。
路線としては一周37分の設定
やまとん号に較べる少し運転時間帯・本数共に短めですね。
ちなみに運賃はやまとん号と同じく150円(大人子供同額)

時刻表の隣の表は添乗員の乗車の有無を記したもの。以前の住民ボランティアの運行形態の時から、やはりボランティアによる添乗員が乗車して乗客への案内や乗降補助をしていたそう。現在でも一部便でボランティア添乗員が乗車しているそう

ちなみに公園名の「子安」は昭和16年から昭和29年までこの近くにあった子安農園立川養豚場にちなんでいるそう。吉屋信子著の「安宅家の人々」という小説でこの養豚場が舞台となり当時の周辺の情景が描写されているそうで読んでみたいものです。
ちなみに養豚場跡は住宅用地として売られたものの、現在では泉の森の一部になっているとか・・。

話が余談にそれましたが・・実はこの時、次のバスまでまだ20分弱あったので、地図を見較べながら住宅地の中を2つ前の文化南バス停まで歩いて時間を潰しました



文化南バス停は「緑の広場」の前。
密集した住宅地内ですが、この辺りの最寄り駅は鶴間駅で徒歩15分強ぐらい。結構歩くのでコミュニティバスがあると便利そうですね。
1996年までは相模大塚駅から(現)泉の森・西鶴間経由で鶴間駅に至る相鉄バス路線があったそうですが、それが廃止になって10年以上空いたものの、やまとん号相模大塚ルートとのりあい号で代替されたような形ですね。
相模大塚駅~鶴間駅のバスの末期の頃の本数など気になるところですが・・




さてこののりあい号、なんと相鉄バスのバスロケーションシステムの対象。
話によればこの路線、道幅が狭い区間が多く対向車のすれ違いなどで遅れることも多いそうで、スマートフォンなどで遅延状況や実際の到着予定時刻を見れるのは便利ですね



さて今回乗車するのりあい号がやってきました。
運賃はやまとんGOと同額の150円ですがヤマトンの回数券は使えないそうで・・。



こちらが車内。やまとんGOの車両よりも一回り小ぶりのワゴン車で定員は8名。助手席に降車ボタンがあるので、満員時は助手席にも乗客を乗せるのかも??車内では市によるアンケートを配布していました。

さて文化南から大和市役所に向かうわけですが対向車とのすれ違いも難しいような住宅地の中の狭い道を巡回。少しだけ上下2車線でちゃんと整備された厚木街道に出るもののすぐに住宅地内の狭い道に。片方向循環なのはバス同士がすれ違える場所がないからなのかも??

道が狭いのは高度経済成長期に急激に都市化して道路整備が追い付かなかったのかも??と・・

南林間の大和圃場跡地に建設中の公園の横も通過。圃場跡地に公園を作ってる話は資料で見ましたが実際に見たのは初めて。
運転手さんの話ではこのルートは大半が狭い道で、対向車とのすれ違いなどで遅延することも多く、お客さんを待たせてしまうのが恐縮だそうで・・。ダイヤ上では最後の市立病院→市役所で6分取って辻褄をあわせているものの、途中で時間調整できる場所がないのも難しいところのよう。
また乗客を乗せているため、車内事故防止も含めて運転には色々気を使うそうで・・。

ボランティアから相鉄バスの運行になった際のタウンニュースの記事のインタビューで「事故が起きる前にプロに移行できホッとしている」(住民主導ボランティアで運行していた時の代表者)との声が載っていたのもよく分かるような狭隘路線です。



二条通りに出て鶴間駅に。ここから2人乗車。
鶴間駅を出てすぐに小田急線の踏切を渡り再び厚木街道に。ようやく普通の道ですが、鶴間駅の踏切は歩行者もいて混雑する上にここから市役所の間はオークシティ渋滞もありこれまた苦労する区間のようで・・

他のコミュニティバスと同じく保健福祉センター(鶴間2丁目)の交差点を直進。オークシティの裏から回り込む形で市立病院、そして市役所に到着。時刻表上では約2分遅れの16時頃に到着。
市役所では「のりあい号」の乗り継ぎが可能だそうで、鶴間駅から乗車したお客さんは別車両で運行される16時10分発に乗り換えるそうで。
運転手さんによればオークシティ渋滞等で次便の発車時刻に間に合わないケースが出るのが心配だそうで・・。



ということで約30分の乗車でした。
平成31年3月末までは実験運行の形ですが、その後はやまとんGOに吸収されるのでしょうか??
回数券が共通でつかえて、ヤマトンデザインのバスになってくれると嬉しいですね



車内で配布されていた「のりあいNEWS」
10月から土休日の運行も行われ乗客も増えていること。11月に3号車が登場して現在3台体制で運行しているなど・・・裏面は時刻表です。



こちらは今年8月。住民ボランティア運行だった時の停留所表示と時刻表
回送が載っているのが特徴的ですが回送便は「市役所・市立病院でのみ乗車を扱い乗客の下車地まで送る」という運行形態だった模様。タウンニュース記事よれば乗客は運賃相当の謝礼(概ね200円)を払うシステムだったよう。



こちらが当時の車両。車両自体は現在の相鉄バス運行に引き継がれているよう。

タウンニュース大和版 2018年9月28日号
地域と市の協働のりあい 足と絆、支えた10年
https://www.townnews.co.jp/0401/2018/09/28/450472.html



時刻表・停留所位置など詳細は大和市役所公式サイトを参照してください。

2018/12/23 00:43(JST)

コメント一覧

八草きよぴ(kiyop)
https://yaplog.jp/kiyop/
相鉄バスの相模大塚駅~鶴間駅線、大和市の昔の明細地図を見ていて発見したのですが、特に西鶴間の辺りで大型バスが通れたのかな?と思ったのですが、専用車の小型車がいたのですね。
大和市内辺りでも神奈中バスなど乗客減が進み厳しいようで本数も減っているのが気になります。一方で鶴間車庫から成瀬台方面、相鉄の綾瀬車庫から大和駅など回送便の本数が多く距離が長く無駄が多いのも営業化できないのかと思うものです。
あぷりこってぃ
相鉄バスの相模大塚駅~鶴間駅線というと1台だけ存在した専用車(MJ?)が使われていた
系統でしたかね。当該路線が廃止されて、車両だけ西横浜営業所に転属されて一時期浜4系統
横浜駅西口・桜木町駅の路線で運用されていたことがあってびっくりした思いがあります。

とはいえ、廃止された路線が十数年の時を経て再び民間の手で運用が復活したことと、ワゴン車
とはいえ相鉄バスロケで現在地を確認できるとはなかなかのサービス水準だと思います。

地域住民の皆さんの努力の賜物といえるものでしょうか。
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