通常の（携帯）電話回線ではなくインターネット回線を使うタイプの電話です。
IP電話のシステム自体は固定電話では10年以上前からありましたが、最近はスマホの通話料金節約術として、携帯電話回線を利用する普通の通話よりも料金が安い
ということで流行しているよう。私は先日、softbankのiPhone4SをauへのMNPで解約してしまい、iPhoneは電話としては使えなくなってしまいました。
今までもiPhoneはネット端末としての利用が主で電話としては殆ど使っていませんでしたが、携帯を忘れた時などの予備用としてIPフォンの設定することにしました。
IPフォンの特徴は設定するとIP電話用の050番号が付与されること。
知人友人にこの番号を連絡しないといけない手間がある反面、電話番号がもらえるので解約してSIMなしやSIM無効のスマホ端末・そもそも電話ではないタブレット端末やパソコンでも、Wi-Fi等ネット環境があれば、電話として使えるようになります。
電話として使える端末の場合は、今使ってる番号とIPフォンの050番号とで1台で2つ電話番号を持つ形となります。
実際に設定・登録してみたら、ちょっと音質は劣りますが発信・着信とともに電話として使えました。
ということで今回はこのIPフォンを紹介します。
スマホのIPフォンには既にいくつもの会社が参入。最近ではLINEも「LINE電話」として参入するなど、業者が沢山あって、どこにするか色々迷いますが、今回私が選んだのは「ブラステル」(brastel)という会社。
後述する対応サービスが豊富な他に基本料金が一切不要なのが魅力です
ブラステル社は元々はコーリングカードを使った格安国際通話を提供している会社。
以前に格安で国際電話をする方法を探している時に発見して知っていましたが、この会社が最近の流行で「スマホIPフォン通話サービス」に参入したという形のよう。
友達に電話で「ブラステルのIPフォンを設定した」と話したら
「えっ
ブラ・捨てる
→ノーブラってこと
」という反応が・・・妄想うひゃひゃな世界で生きているのは私だけではないようですね
ブラステル社は元々在日外国人向けの格安国際電話事業が発祥のようなので、「ブラ」はブラでも胸に付ける方ではなく「ブラジル」の方みたいで・・・。
ブラステルのサービスを利用するのに必須なのがこの「ブラステルカード」
Webで申込み出来るようですが、ファミリーマートやサークルKサンクスなどコンビニの無料配布物コーナーにも置いてあるので、コンビニに行ったついでにもらってくる方が早いかも。
友達紹介で両方に300円分チャージプレゼントのキャンペーンもあるので、友達でブラステルをやっている人がいればwebから紹介制度を使うのもいいかも
（リアルな知人・友人の方は是非紹介するので、メールかなにかで連絡してください
）私は以前に格安国際電話サービスを探していた際に、コンビニでもらってきたカードがあるのでそれを使います。
カード裏面に12桁のアクセスコードが印字されていて、この番号が重要
マイページログインや登録作業で必要なのと、他人に知られると悪用される可能性があるので注意
利用代金の支払いは、このブラステルカードに現金やクレジットカードでチャージしてから利用代金に充当するシステム。・・・なので一手間ありますが、クレジットカードなしでも使える他、チャージが切れたら停止なので無制限に課金される心配が無い安心感があります。
色々あるIPフォンサービスの会社の中から、私がブラステルを選んだ理由で大きいのが、このチャージした金額がIPフォン通話の他に
通常の電話回線（携帯・固定）からの格安国内・国際通話海外からの格安国際通話（現地から日本など）国際SMSサービス海外携帯電話へのリチャージ（一部の国・携帯キャリアのみ）他の利用者へのチャージのプレゼントや簡易的な国際送金などなど色々なサービスで使えるのが便利そうなので決めました。
特に国際電話絡みのサービスに強いので、私のように
「1～2年に1回は旅行等で海外に行く・・はず」「プリペイドSIM等海外の電話番号を持っている」「海外に友人知人がいる」
などな人は050通話以外でもチャージ金額が活用出来そうなブラステルは特にお勧めだと思います。
次回の記事で詳しく書きますが、通常の携帯電話回線を使った格安国内通話サービスも利用出来るので、あまり海外に縁が無い人でもブラステルなメリットはあるかと？？
ブラステルカードへのチャージIPフォン以外でブラステルサービスを使う予定が無い人は、先に後述するアプリの設定や050番号の取得・通話テストをして、自分の端末や環境で使える事を試した方がいいかもですね。
カードへのチャージ方法は現金の場合はカードを持参してコンビニで。クレジットカードの場合はネット上で可能。両者ともに最低額は2000円から。
認証店という提携店舗に行けば現金で500円からチャージ可能だそう、近くに認証店があってお試しでとりあえず・・ならこれも手？？
（現金チャージの際も一度サイト上で設定の必要がありそう）
今回は私はクレジットカードでWebからチャージする事にします。
ブラステルサイトから
「マイアカウントログイン＞カード裏面の番号でログイン＞左メニューの入金設定＞クレジットカード＞今すぐお支払い」
で出来ます。クレジットチャージの場合は「カード直接」と「ペイパル経由」の2通り。
カード直接の場合、後述する対応サービスの内、通話以外ではチャージの利用が不可。
私は念のためペイパル経由でチャージしました。
私はペイパル利用は初めて
住所・氏名など入力項目が多く、パスワードも決めてペイパルアカウントを作る形になりましたが、手順に従って入力してすぐに出来ました。とりあえず、クレジットチャージの最低額の2000円をチャージしました。
チャージの有効期限は最後の発信やチャージから1年だそうですが、050番号を設定していれば有効期限も無くなるような記述も？？
詳細が分からないですが、少なくてもたまに発信などで使っていれば、実質無期限で使えそうです。
IPフォンアプリの設定と登録手続きブラステルサイト左下の「インターネット通話」＞スマホパソコン・その他端末で、画面上に手順が表示されるのでそれに従って設定すればOK。
手順の説明はIP通話を設定する端末とは別のパソコンや端末で見ながらやった方がやりやすいかも？？
050番号の取得にブラステルカードの他に必要なものとしては
SMSが受信できる日本国内の携帯電話番号
何しかしらのメールアドレス
両方とも受信できればOKなのでIP通話を設定する端末とは別のものでOK。メアドはPCメアドでOK。
携帯電話番号を入力→認証コードがSMSで送信される→そのコードを入力→050番号が発行されるとメアドに控えが届く。な順序ですね。
IP通話で使うアプリは私はブラステル推奨で無料の「Cloud softphone」を使うことに。
iPhone版のアプリストアの画面。androidでも同じアプリがあるようです。
アプリの設定が終わると、テストコール番号への発信が出来るので通話品質を確認出来ます。
チャージなしでもとりあえず050番号を使った着信が出来るようになるので、事前に本当に着信出来るのかなど、確認する事が出来ます（ずっとチャージなしで着信専用で使えるのかは不明）
これが「Cloud softphone」のアプリ画面
左上にチャージ残額が表示されています。
電話番号入力＋下の「緑色の050ボタン」押下もしくはコンタクトリスト（電話帳）→相手を選択で、050のIPフォン経由で発信出来ます。発信者番号は050番号で通知されます。
発信して相手に繋がる間に、現時点の残高で通話可能な分数やその他CM？？が流れます。普通の携帯発信に較べると、相手に繋がるまでの時間は少し長めかも？？
「050」ボタンの隣の「mobile 0091」の黄色のボタンは、通常の携帯回線経由でのブラステル経由の発信。
iPhoneの回線を解約している私は使えません。（これについては次回の記事で紹介します）
設定画面で着信音の設定を見ると、「前面」と「背景」の2つ
「前面」は待ち受け時になる着信音。「背景」はアプリを立ち上げている時に着信が来た時になる着信音。
前面の方は選べる音が限られていて、自分で入れた着信音が選べない。
私は着信音に拘っていて、通話用のガラケーでは着信音（着メロ）とかの鳴りわけ機能をフルに使っているぐらいなので・・・。ここはアップデートとかで何とかして欲しいものですね。
他には通話内容を自動録音する設定も出来るよう。また留守電などの機能はない模様。
実際に友達の携帯電話にかけて試してみると・・・普通に通話は出来るものの、通常の携帯回線に較べると音質がワンランク劣る感が。友達曰く「2G時代の携帯電話のような声」だそうで・・・。
予備用やちょっとした事務連絡用途なら問題ないと思いますが、長電話するには向かないかも？？
国際通話としてニューヨークの天気予報にもかけてみましたが、問題なく繋がり聞けました。
私のiPhoneは既に解約済みなので、ネット回線は当然Wi-Fiオンリー。今回はポケットWi-Fi（イーモバGL09P）経由で接続しましたが、音質については自分側のネット環境にも左右されそう。
発信者番号通知は付与された050の番号で通知されるので、親しい相手には事前に説明して番号を連絡しておくとか、通知番号が関係ないお店や会社などへの問い合わせなどで電話する時に使うのが手かもですね？？
待ち受け状態で着信した時の画面。
iPhoneをWi-Fi電波が届く場所でスリープ状態で放置しておいて、着信も出来ました。
アドレス帳に登録している相手からの着信でも、名前ではなく電話番号で表示されます。
しか～し、着信音が鳴るのは1回だけ。マナーモード時もバイブが1回ブルっとするだけなので、着信している事に気づきづらいかも。対処策として長い着信音を設定しておいた方が良さそう。
着信履歴は残るので取り逃しても後でわかりますが・・・。
さっきも書いたけど、アプリの着信音周りはもっと改良して欲しいですね。
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さて肝心の通話料金の方は・・IPフォンアプリから
日本国内固定電話 3分8.4円(3分課金)
日本国内携帯電話 1分11円(30秒課金・30秒5.5円)
香港宛（固定・携帯） 1分4.33円(6秒課金)
台湾宛(固定) 1分4.33円（6秒課金）
台湾宛(携帯) 1分16円(6秒課金)
米国宛（固定・携帯）1分3.99円(6秒課金)
基本料金の類はなしです。
(3月28日現在)
例えばドコモ・auのプランSSやソフトバンクのホワイトプランで発信した場合、1分42円（30秒課金）なので、国内携帯宛でも7割引以上と激安になります
しかも、国際通話でも米国や香港宛では「国内の携帯宛」よりも安いという驚きの料金
日本の携帯電話会社は何処まで通話料（接続料）をボッたくってるんだ？？と言いたくなって来ますね
ちなみにブラステルのIPフォン同士の通話は無料になるそうです。
IPフォンの通話料金は提供している会社によって結構違うので要チェックです。詳細はブラステルサイトで確認できますが、ブラステルはIPフォン業者の中では結構安い方みたい・・・。
通話履歴や残高などの詳細はブラステルサイトのマイページから確認できます。
通話履歴・残高ともにほぼ即時に反映されています。
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ということでブラステルの050IPフォンでしたが・・・
多少不満もあるものの、私の目的の予備用としては十分活躍できそう。
以前に使っていたスマホや余っているスマホ・タブレット端末に設定しての予備用に使うもよし、普段使っているスマホに設定して通話料節約に使うによしと色々使い道がありそうです。
また海外端末を持っているならば、端末には海外のSIMを挿しておいて、日常の通話はこのIPフォンを使うなど、色々使い道はありそうです。
私はもう1つ050番号を取得して他の端末にも設定しようカナ？？
さて通話料節約という目的では、通常の電話回線からブラステル回線経由で発信する方法もあります。
この方法だとスマホの他にガラケーや固定電話でもOK。
次回はそちらの方を紹介したいと思います。
ブラステル オフィシャルサイトhttp://www.brastel.com/Pages/jpn/home/
＜次回に続く＞
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2014/3/28 2:20(JST)
