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雑誌-鉄道ピクトリアル(2013年12月臨時増刊)西武鉄道特集

今回は久しぶりに鉄道雑誌の紹介です。
鉄道ピクトリアル「2013年12月臨時増刊号西武鉄道特集」号です。

鉄道ピクトリアル誌の大手私鉄特集の臨時増刊号は鉄道雑誌の中でも定評があって、記事の大半がその鉄道事業者の管理職やOBの寄稿、公式取材によっているので、今の事業者の公式な見解を知ることが出来ます。
人気があるので数年して飽きても売る場所を間違えなければ、綺麗な状態なら買った値段ぐらいは取り戻せるという専らの噂も私は売ったことは無いですが

私は神奈川県西武に住んでいることもあって、東京都心の反対側になる西武鉄道には馴染みが無く、所沢に友達がいたりで何回かは乗ったことはあるものの、正直よく分からない状態。
西武所有の電車には副都心線や東横・みなとみらい線で乗ることがあるかも程度なもので・・・。この機会に西武鉄道に関しても知識を得ておこうと思い買ってみることに。



定価は2200円。ちょっとずっしりくる値段ですが・・せめて2000円ぐらいならページ数としては320ページ近くと厚く、巻末2ページぐらいを除き全て西武鉄道に関する記事で構成されています。


ざっくりと分けると、前半部は設備やダイヤなどに関する内容。
「32ページ~輸送と運転」ではダイヤや輸送形態に関する話が。過去10年のダイヤ改定の概要などもまとめられています。

西武鉄道のダイヤで気になるのは「拝島快速」ですね。デビュー当初かなり意欲的な列車だと感じたもので、当時私が書いた
西武新宿線と拝島快速に乗ったよ」(2008年7月)
の記事のアクセス数も結構な期間、記事別アクセス数ベスト10位に入るほどで「拝島快速」の注目度の高さを伺えましたが、2012年6月のダイヤ改定で新宿線系は白紙改正され、デビューから4年であえなく消滅。
一方で17ページ~の「西武鉄道の事業を語る」では「拝島線を強化し第3の幹線に」ともあり、この辺りの関係も気になりますが、残念ながら本書中ではそれ以上触れられていません。
拝島線・新宿線のライバルでもある中央線快速は完全E233系化を期に特別快速の比率を上げ快速もスピードアップで所要時間向上と攻めの姿勢を見せているのも気になるところですね。

東横線直通に関しては、池袋口の収入が減らずに小竹向原口は増収。と手ごたえを感じている様子。出来るだけ横浜方面からの所要時間短縮なダイヤを意識しているよう。

国分寺~本川越ルートを第4の幹線として育てたい。という記述もありますが、国分寺から川越は新宿経由??なイメージで想像つきませんが、西武経由だと意外に近いのかもですね。

後半は主に車両面についての記事が中心。



251ページ~「西武鉄道プロフィール&データファイル 2013」にて現有車両各形式について詳述。

西武の車両ではやはり注目はスマイルトレイン30000系ですね。
西武自慢の?意欲作だけあって「2010年代の新型車」と呼ぶのに相応しいような。小田急4000系や東急5000系列・東武50050系もスマイルトレインと較べてしまうと見劣り感がします。
今日びの新型車は10両固定だ。のような先入観もあるので、「現状8両編成主体で一部増結用の2両編成。10両固定編成は今年度増備分から」というのも驚きな。車両計画の絡みもあるのでしょうが・・・。
副都心線・東横線直通用にもスマイルトレインにベースの新型車を登場させて欲しかったですね。6000系が悪いとは言わないですが、やはり現代の新型車に較べると見劣り感が。

今後の車両計画では本書前半で、中期的には新型特急車・通勤車(地下直車?)のデビューも見えてくるような記述がありますね。

旧型や過去の車両では205ページ~「西武101・301系の足跡」という、一時代を築いた形式についての解説が。他にも今はなき旧型車両に関しては写真など各所で登場しています。



巻末折込の配線図。2013年2月末現在で西武鉄道提供の資料を元に編集部で作成だそう。
ホーム有効長表示はなし。複線区間の島式ホームの表現などあくまで略図ベース。

池袋線系に関しては石神井公園までの複々線が完成、保谷の2面3線化など配線図上で見ても設備が充実した感が。練馬の複雑さが目を引きますね。新宿線系では3線駅や支線区の単線区間など趣味的には面白そうというか特徴ある配線ですね。



配線図の裏側の編成表。こちらは2013年10月7日現在。西武鉄道提供とのこと。
10両固定編成は6000・9000・20000系の41編成(うち23編成は地下鉄直通用)のみ。小田急のように近年まで分割を頻繁にやっていたわけでもない割に細かい編成が多い感が。レッドアローは7両と短めなのも意外な??
見た目的には複数編成の連結編成の方が面白いですね。運転台の分、座席数は減るのですが・・・


昨今は鉄道ブームということもあり、ムック本なども色々登場していますが、値段として1800円ぐらいしたりで安くはない割に、編成表が付いてなかったりとか今ひとつだったりします。
また初級者向けを謳っているような本でも、内容は「中級者が考える初級者向け内容」というか切り口が陳腐であったり、今ひとつな本が多いですが、それを考えると本書は2200円と高めですが費用対効果もよく買ってよかったですね。

ピクトリアル誌の私鉄特集全般に言えますが、発行部数が限られて発売直後を逃すと買えなくなるのが残念ですね。私は11月30日に渋谷の書店で買ったのですが、もう残り僅かな状態。もっとムック本のように手に入りやすいようにして欲しいものですね。現状は入手が難しく知人・友人に勧めるにしても難しいので・・。



千葉県市原の解体業者の敷地に佇む10月廃車の3004号の廃車体。哀愁を感じる姿ですね。
西武の3ドア車は近江鉄道なイメージがありますね。本線系からは3ドア車の撤退が進んでいて、6・8両編成の活躍は残り僅かなよう。

折角なので、久しぶりに西武線に乗りたい気も。都心に行く時に早めに出て、豊島園駅とかで西武メトロパスを買うのが、とりあえず手っ取りばやいかも


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2013/12/5 21:36(JST)

コメント一覧

八草きよぴ
http://yaplog.jp/kiyop/
MusashinoDreamさん
どうもはじめましてです。国分寺から所沢や池袋線方面に行きたい人が多いのですね。
私は国分寺や立川とか中央線沿線も縁が無いので、例えば国分寺が沿線の人にとって
どういう街なのかとかなかなか感覚が掴めないもので・・。

拝島快速をyoutubeを検索してみたらそれらしいのが見つかったので聞いてみました。今となってはなかなか貴重な記録ですね。

足柄のカメさん
大雄山駅でちょくちょく西武のグッツを売ってますよね。この間は2000系のグッツを色々売っていたのを見ました。大雄山線もスマイルトレインを18m車にしたような新型車が入らないかなと思いますが、今の5000系もまだまだ新しいから{汗}
大雄山線=伊豆箱根鉄道=西武グループの意識が普段あまり無いもので・・バスにはライオンズのマークが入ってるので目立つけど{笑}
足柄のカメ
私も近所のツタヤで買いました、西武鉄道は社史が無く特集立ち読みしたら配線図とか見入ってしまい買ってしまいました。
最近は女優の吉高由里子さんがレッドアローで秩父キャンペーンのYoutubeで動画広告出したりと目立っていますがなかなか行く機会が無いですね、以前拝島線で黄色い西武カラー電車乗りましたが縁が無くて。。。
話は変わりますが伊豆箱根鉄道駿豆線にも西武のお古電車があり駿豆線乗ったとき、交換駅でのすれちがいで元西武新101系を見ましたね。
MusashinoDream
http://musashinonikkityo.blog6.fc2.com/
はじめまして。MusashinoDreamと申します。
ふと立ち寄ったのですが、記事内容がとてもよく まとまっていて、楽しく読ませていただきました(^^)
国分寺界隈をよく利用しますので、少しお答えしますと、国分寺~本川越間では、国分寺~東村山~所沢~池袋線埼玉方面 の利用客が多いんです。そういうこともあって、西武側が第4の幹線にしたいと考えているのかもしれません。。
利用客の多さとは対照的に、国分寺線⇔新宿線に乗り入れる列車は、日中に限られているので、朝夕ラッシュ時における 東村山駅での乗り換え客は、なかなかにすごいことになっているんです。朝夕も乗り入れを行うと、国分寺線の混雑が 新宿線からの直通列車に偏ってしまうため、これに対するの対処と思われますが、もう少し柔軟に対応しても…と思ったり^^;

拝島快速も、あっという間になくなってしまいましたね…。拝島快速の自動放送を収録し、まとめた動画をYouTube、ニコニコ動画に投稿していますので、宜しければ是非ご視聴いただければと思います (「自動放送 拝島快速」等の検索ワードで検索するとヒットすると思いますので)。

Twitterにてフォローさせていただきました(アカウントは@MusashinoLineです)。
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