この展示会、放送大学と日本マチュピチュ協会が主催しているようで、先日講義受講で横浜の放送大学に行った際に先生がチラシを配っていました。それで展覧会を知って見に行くことに・・・
入場料は600円ですが、展示会のチラシを提示すると400円。私が行った時は1階の入口でも配っていたので、それを入手して提示すれば割引料金になります。日本丸や常設展の見学は別料金。セット券のようなものもないので要注意です。
こちらが展示室の様子。
横浜みなと博物館の地下にある特別展示室が会場。
福島県出身でペルーに渡り後に、マチュピチュ村の村長となった野内与吉氏
秋田県出身でパナマや中南米に渡りった実業家の天野芳太郎氏。マチュピチュ訪問の際に野内氏の案内でマチュピチュを見学。後にアンデス文明の研究や遺物のコレクションに身を投じる。
後の天野芳太郎氏との出会いで中南米文明に魅せられた人々による、アンデス文明の研究や、収集した遺物を紹介するという趣旨が今回の展覧会。
野内与吉氏が手がけた、マチュピチュに通じる鉄道、ペルー国鉄クスコ・サンタアナ鉄道の工事で使用されたレールと工具。工具はレールや枕木を加工して作られたものだそう。
ペルーの鉄道といえば、以前に鉄道ジャーナル誌に載っていた、バスの車体を使ったレールバスや丸っこい形をした特急用気動車などの印象的ですが・・・。
こちらは紀元前3500万年前頃のエクアドル沿岸部のチョラーレ文化の「ヘソイノシシ」とかたどった動物象形土偶。この土偶を元にしたキャラも登場していて「土偶のペッカリー」としてライブ活動などをおこなっているんだそう。
ふなっしーと共演したりまた固定の熱狂的ファンもいて知る人ぞ知る？？人気沸騰中のキャラのようで・・
youtube ペッカリーのライブ
https://www.youtube.com/watch?v=ORxehNh_Oy8&feature=youtu.be
ミュージアムショップコーナーでペッカリーのぬいぐるみやグッズ類も販売されていました
こちらは紀元前4350年前頃の中南米最古の土偶。
こちらの土偶は笛になっています。
展示品の多くは、岡山県備前市の「BIZEN中南米美術館」の所蔵品のよう。
この日は美術館の館長氏が展示品の解説などをおこなっていて、実際に土偶の笛を吹く実演もありました。
民族衣装の試着体験コーナーもありました。
標高が高い土地の民族衣装だからか素材も厚手で着てて結構重いです
背景はマチュピチュ遺跡。現在は遺跡保護などで入場人数の制限がおこなわれているそうです。
ちなみに他に男性向け衣装としてポンチョもありました。
ポンチョも試着してみましたが絨毯のように厚い素材でやはり重い
男性用女性用共に民族衣装に刺繍など細かい装飾が施されているのが特徴的です。
中南米文明では貴族や支配階級のみならず庶民文化にも細かい装飾を施され美術的な価値が高い品が多くあるのが特徴のひとつだとそう。
今回紹介したのは展示品の一部のみですが、黄金製のアクセサリーやミイラの頭骨など目を引く展示がある一方で、愛嬌あるペッカリー土偶があったりと、小規模ながら面白い展示会でした。
また私が行った時はBIZEN美術館の館長氏が来場者の案内をしていて、古代の笛状土偶の実演や色々と説明を聞けたのもよかったです。
横浜港は特に戦前の時代中南米などへの日本人移民の送り出し港として賑わった歴史があります。日本から移民として旅立った野内氏や海外での事業成功を目指し旅立った天野氏。横浜港から旅立った日本人が古代アンデス文明の研究で成果を収めた。というのも横浜港の歴史の一側面からみるのも興味深いものです。
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2016/12/18 00:10(JST)
