＜前回から続く＞
さて前回前編で紹介した「月額平均250円で世界でLINEなどのテキストメッセージが使える格安SIM」のChatSim。今回は後編として、設定や実際の使用感などを紹介します。
私が買った2015年8月頃は、「chatsim」「chatsim plus」「chatsim world」の3種類で、一番対象エリアが広い｢chatsim world｣を買いました。今は｢chatsim world｣は｢chatsim unlimted｣と名を変え、今は｢chatsim unlimted｣が販売されているようです
SIMは1枚で標準・micro・nanoの3種類の大きさに切り取れるタイプ。
私はmicroサイズで使っていますが、外れてしまいnanoSIMをアダプターでmicroで使っているような状態
この3種類のサイズに対応できるSIMは実に便利。もっと普及して欲しいものです
アクティベーションSIMが到着したら最初にまずアクティベーション手続きが必要。
初回のアクティベーション手続きはイタリアのChatSim発売元の公式サイトで行う必要があります。
英語サイトでもそれほど難しくないですが、今は日本語サイトもある他に、日本での発売元のアイツーによるChatSim日本公式サイトでも手順が説明されているので、なんとかなるかと思います。
アイツーサイト内の説明
端末の設定私がChatSimを買った2015年8月頃は、端末の設定でChatアプリ以外のモバイルネットワーク（3G・LTE）でのバックグラウンド通信を制限する設定をする必要があり、設定が難しく使い辛いものでした。
その後に仕様が改善されたようで、現在ではChatアプリ以外の通信は自動で弾いてくれます。SIMを入れてAPNを設定する程度で簡単に使えます。
APNは「chatsim」
ユーザー名・パスワードなどは空欄でOK
海外（イギリス）SIMのローミング扱いになるので、「ローミング時のデータ通信」を許可に。←要注意
回線事業者は"Jsy Tel"日本国内では"softbank"網でローミングされています。
画面表示からに4GLTEで接続されているようですが・・・、テキストメッセージのみなのでLTEの意味はあまりないような気もします
LINEで何処まで使えるのか？？実際の使用感など次に実際の使用感などを紹介します。追加クレジットは購入していない状態で使用しています。
スタンプ自分で持っているもの、過去にトーク相手が使うなどでデータを端末内で持っているもの＝即時に表示
それ以外＝WiFiなどで接続された時にまとめて表示される模様。
画像受信トーク画面上でサムネイルは表示されます。
このサムネイルをタップしたら150KB前後の大きな画像で受信されてしまいましたが、後述するデータ量制限もあるので、追加クレジットをチャージしていない場合は、WiFi環境に入るまで余計なことはしない方がいいかも。
また画像送信は試していませんが、やはりデータ量制限にひっかかる恐れがあるので、WiFi環境でやるようにした方がいいかなと。
LINE以外のアプリ・WebなどTwitterアプリやWebブラウザなど更新・表示を試すと、圏外状態の時のようにデータが流れずエラーになります。このことからChatsimのサーバー側でデータを弾いている模様。
ただFacebookの場合、タイムラインや画像が表示されたので、やはりデータ量制限の兼ね合いで要注意ですね。WiFiがない時はmessenger以外のFacebookアプリは触らない方がいいかも。
謎の通信エラー不定期でまれにですが、アンテナピクトは立っていて圏外ではないのにも関わらず、データが流れないトラブル？が発生するのを確認しています。
LINEアプリで「ネットワークが不安定です」と表示されて、メッセージの送信が出来ていません。
この状態、不定期にまれに発生する他にあくまで感触ですが、サムネイル画像をタップして画像を表示など大目のデータ量が流れたと思われる直後に、一定時間(5～30分程度？)発生しているような気がします。
通信量規制の一種の可能性もありますが、WiFiがない上にLINEが使えないと一刻を争う
みたいなシーンには要注意ですね。
みたいなシーンには要注意ですね。意外に厳しい通信量規制？？chatsimの規約では1日に5MB、月に25MB、総使用料50MBを超えた場合に、速度規制や通信遮断が(翌日、翌月、有効期限日)まで続く場合がある。と記されています。
テキストチャットだけで1日5MB使うのは難しいかもですが、月に25MB・年間50MBの制限は結構厳しいですね。年間50MBを逆算すると、月間約4MB、1日約135KBになってしまいます。
この制限がどこまで厳格に適用されるかは不明ですが・・・。
この規約は日本公式サイト内で公開されているPDFファイル
に記されています。
一方で特に「年間50MB制限」は厳しい制限でありながら、商品紹介ページなどには記載されていません。日本公式サイトでは「海外留学にお勧め」としているからに、短期旅行ではなく長期滞在中の利用を想定しているのは明白なのですが。
私がChatSimを本格的に使いはじめたのは今年の10月から。まだ利用期間が短いのでなんともいえない部分がありますが、年間50MB制限が厳格に適用されるなら騙された気がしそうですね。
chatsim公式サイトのプライベートエリア内で、日別とトータル(年間)のデータ量を確認できます。私は10月初めからLINEを入れている端末にChatSimを入れていて現在トータルで8.74MB。
年間50MBには遅かれ早かれ達しそうです。達した場合にどうなるのかなどはその際に紹介します。
まとめさて、ここまでChatSimの設定や使用感を紹介してきました。
この調子で使っていると早晩年間50MB制限にひっかかりそうな予感もして少々不安もありますが・・・。
今のところの感想として、月額平均250円（1年目）という値段の割に便利に使えるという印象を感じます。
前編でも書いたように「国内で便利に使える人は限られる」のは事実ですが、例えばサブ機でLINEのサブアカウントを使う。また海外の友人との連絡用にカカオトークやWechatも入れている。というようなスマホ複数台持ちをする時のサブ機を格安で運用する用途に手かな？と思います。
ただ、あくまでChatSimで使えるのは、テキストメッセージと一部のスタンプ+α程度。また意外に厳しそうな通信制限などを考えると、「WiFiが主」「ChatSim通信が従」という環境で使うのが使いやすいのカナ？と思います。
例えば・・・
私のようにモバイルWiFiルータを持っている
自宅・宿泊ホテル・勤務先・出先で立寄るCafeなどにWiFiがある
公衆WiFiサービスを契約している
など自分の周囲・行動範囲にWiFi環境がそれなりにあった上でのバックアップ用としてならいいかなと。
逆に自宅にWiFiがないなど、WiFi環境少ないとちょっと難しいかも・・・
「誰にでもお勧めできる」というわけにはいきませんが、人によっては格安（激安？）で便利に使える。いわば中級者以上向けのSIMですね。
2016/11/11 2:25(JST)
