先日、面打ちの練習のために、安価な練習用木曽檜ブロックを購入しました。
教室には持っていかず、最初から完全に自分だけで掘り進めることができるか、「ソロ彫り」に挑戦です。
練習用の木曽檜は、柾目ではなく、節なども混在していることを了解の上購入したものです。
確かに、節があります。大きな節が見えている方を裏面にして、彫り始めました。
初めて練習用の木材を彫ってみましたが、木の質がとても不均一で悩まされました。多様な状況にも対応して彫る良い練習になりますね。
節の周りは、ノミや彫刻刀の刃が欠けるのでないかと思うほど、特別に堅くなっていました。
それでも何とか節を残しつつ彫っていくと、もはや節ではなく、枝が見えてきました。
大方の彫りが終了、ヤスリがけをしました。
ヤスリがけをすると、格段にリアルさが増し、とんでもないものが額に刺さっているかのように見えてきました。
決して意図したわけではないけれども、これはこれでシュールな創作面として仕上げてもいいのかな、と思いましたが…。
2、3日してよく見てみると、節(枝)の周りに少し隙間が出ていました。これはもしかすると「取れる」かもしれない!と思うと、「まだ若い女の子だから、なんとしても額の異物は取り除いてあげないと」とブラックジャックの気分に(彼がそう思うのか、ようわからんけど)。(能面って、彫っていくうちにだんだんと思い入れが強くなっていくのですね。)
冷房つけるのも忘れ、汗だくになって摘出手術。ちょっと荒っぽくやってしまい、まぶたの部分が1mmほど欠けてしまったけど、なんとか摘出に成功!
面の表情もこころなしか、安堵したように見えました。摘出した塊も記念にとっておきましょう。
この後、きれいに修復するには、形成外科的処置が必要になりますが、さて、どうしたらいいものか。
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