椿がぽたりと落下して、散歩中のチャチャは興味津津
チャチャの仙台弁にて
「たまげたー おかっさん これなにしゃあ?なしてこんなどこさ、ほろげでくるのしゃあ?
わだし おじゃがしど へぐるべっちゃー」
(びっくりしたー お母さん これなんですか? なんでこんなところに、落ちてくるのですか?
私 お菓子と 間違いますよ~)
≪椿ちょっことばなし≫
椿は古来漢字を、古事記では「都婆枝」、日本書記では「海石榴」、万葉集で「椿」となりました。
椿は、萼を残して花が丸ごと落ちる様が、首が落ちるのを連想させるために
入院見舞に持っていくことはタブーとされています。
また、馬の世界では落馬を連想させるので、名前に椿は避けられる。
過去にはタマツバキの様な名馬が、1969年の第36回東京優駿(日本ダービー)で
大本命視されたタカツバキが、スタート直後に落馬で競走中止するというアクシデントを起こして以降、
ほとんど付けられることがなくなったらしい。
武士はその首が落ちる様子に似ているというのを理由にツバキを嫌った、
という話もあるがそれは幕末から明治時代以降の流言であり、
江戸時代に忌み花とされた記述は見付からないらしい。
そんな椿ですが、茶花としては結構味のある風情を見せてくれるので、
特に葉のそりかえる部分などは、私個人的には大好きです。
山茶花(さざんか)との違いをよく聞かれるので、わかりやすい見分け方は
椿 山茶花
花が丸ごと落ちる 花びらがここに落ちる
花が完全に開かない 花が完全に開く
子房に毛がない 子房に毛がある
(侘び助はあるのもある )
葉柄に毛が生えない 葉柄に毛が生える