磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

K-Labに示差走査型熱量計DSC導入

2011年08月11日 20時40分48秒 | 研究
今日は朝から、K-Labに示差走査型熱量計の搬入作業でした。
9時過ぎに八王子ナンバーの軽トラが鹿児島大学に着き、
そこから装置をK-Lab実験室に搬入しました。

実験室では調整作業が始まり、夜までかかりました。
この装置が動き出すと、液体窒素温度から600℃までの
定量熱分析と高感度の比熱測定ができます。
K-Labでは磁場で物質の分解温度が大きく変わることを発見しました。
この装置の導入により、ゼロ磁場ではありますが、分解や合成に
関わる熱エネルギーが測定できます。
現在、学生たちが作成している8テスラ磁場中示差熱分析測定と
組み合わせることにより、分解や合成に関わる熱エネルギーが磁場で変わるか確認ができます。
さらに、この装置で、強磁性形状記憶合金や磁場誘起相転移抑制などの研究も
一段と発展するものと期待しています。
明日は、学生の試料を実際に測定します。

K-Labは鹿児島でオリジナリティーの高い研究をともにする大学院生を求めています。