磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

今日から東北大学です。

2011年08月18日 18時58分47秒 | 研究
今日、東北大学である博士の予備審査出席のため
朝8時の飛行機に乗り大阪経由で仙台に行きました。
鹿児島空港は大雨でしたが、大阪空港は晴れ、
仙台は曇りでむしむしした感じです。
日本の広さを感じます。(鹿児島が離れている?)


大阪空港


仙台駅前

仙台空港からバスで仙台駅に向かいましたが、
仙台空港周辺はまだ津波の跡が残っていました。

夏休みの鹿児島大学

2011年08月16日 12時51分50秒 | 研究
上の写真は鹿児島大学正門。
今日は朝からいい天気。大学は夏休みでのんびりした雰囲気。
ブログの更新と論文を書きに大学に来た。
先週の金曜日に示差層差熱分析装置が導入された。
ちょうど装置の立ち上げ中に卒業生のN島氏が訪ねてきた。
今度はゆっくり話しましょう。

来週は、比熱測定のバックグラウンドを-150℃~500℃まで
測定する予定。


ところで、週末、鹿児島市内の黎明館に行ってきた。

この建物は、鶴丸城跡に立てられた資料館であるが、
以前そこには鹿児島大学理学部の前身、旧制第七高等学校「造士館」が
ありました。

そのモニュメントがあります。
鹿児島大学に赴任する前、その旧制第七高等学校の関係する映画
「北辰斜めに」を見ましたが、飲んで、騒いで、勉強し、友情を育む、
我が研究室もこのようにしたいものです。
鶴丸城跡のお堀端に下のような案内板がありました。


K-Labも貧乏研究室ですが人を育てます。

K-Labに示差走査型熱量計DSC導入

2011年08月11日 20時40分48秒 | 研究
今日は朝から、K-Labに示差走査型熱量計の搬入作業でした。
9時過ぎに八王子ナンバーの軽トラが鹿児島大学に着き、
そこから装置をK-Lab実験室に搬入しました。

実験室では調整作業が始まり、夜までかかりました。
この装置が動き出すと、液体窒素温度から600℃までの
定量熱分析と高感度の比熱測定ができます。
K-Labでは磁場で物質の分解温度が大きく変わることを発見しました。
この装置の導入により、ゼロ磁場ではありますが、分解や合成に
関わる熱エネルギーが測定できます。
現在、学生たちが作成している8テスラ磁場中示差熱分析測定と
組み合わせることにより、分解や合成に関わる熱エネルギーが磁場で変わるか確認ができます。
さらに、この装置で、強磁性形状記憶合金や磁場誘起相転移抑制などの研究も
一段と発展するものと期待しています。
明日は、学生の試料を実際に測定します。

K-Labは鹿児島でオリジナリティーの高い研究をともにする大学院生を求めています。

湯川記念講演会in岡山

2011年08月10日 12時45分08秒 | 研究
昨日まで岡山にいました。
日本鉄鋼協会中四国支部湯川記念講演会で講演しました。
タイトルは
「超高磁場下における金属材料の特性評価」です。
鹿児島大学理学部K-Labです。
鹿児島大理学部の自称「ガリオレ」、ガウス加速器でデモもしたし、
福山湯川先生つながりで、なんかの縁かなとおもって招待講演をうけました。
が、先週までの鬼のような忙しさもあって、講演準備は当日明け方までかかってしまい
相変わらずの自転車操業的仕事。なんとか70分講演もこなして、
1泊二日岡山の旅は終わりました。返りの新幹線では爆睡。
どこにも行く機会もなかったので、岡山駅前で、「おきまり」の
桃太郎の像を記念写真に収め、岡山出張の明かしにしました。
九州新幹線ができて、中国地方への出張がとても楽になりました。



明日は、示差走査型熱量計(DSC)がK-Lab研究室に納品されます。
おっと!DSCのパソコンを置くラックを準備する必要がある。
そのたまめ、今朝は自転車こいで大学近くのホームセンターニシムタに行き、
パソコンラックを3980円で購入。
それを自転車の荷台に縛り付けて、汗だくになりながら大学へ戻る。
途中、学生に遭って、かれ曰く、「教授の権威も見えません」っと。

K-Labで磁性研究をする大学院生を募集しています。女子学生大歓迎!

鹿児島大学理学部オープンキャンパス

2011年08月07日 10時19分24秒 | 研究
昨日今日は鹿児島大学理学部のオープンキャンパスで大学に来ています。
午前中、久しぶりにブログを書いて情報発信しようと思っておりました。
そしたら、いつのまにか、
2週間ぶりの投稿です。
皆様、いかがお過ごしだったでしょうか?
K-Labはこの2週間、行事が立て込んで、忙しく、
全ての行事をこなせないのではないかと思いながら、
土日を仕事に充て、なんとかできました。
あと、明後日の岡山出張で、一段落です。
では、この2週間のK-Lab研究・教育活動について報告します。

7月25日:力学の授業15回目。なんとか、剛体の力学まで説明した。
一番前に座って講義を受けている学生が、「去年の受けた別の講義より分かりやすい」
と言ってくれた。嬉しいものである。が、次回は試験です。

7月26日:固体物理学の最後の授業。やっちまった。最後の最後でちょっとミス。
「あと、計算、各自で確認しておいて!」。
私、理学部広報委員長。学生募集ポスタ製作やアンケートなどなど〆切に終われる毎日。
さらに、終末、教員免許更新講習会をしなければならない。その準備にも追われる。

7月27日:委員会をこなしながら、教員免許更新講習会用教材製作。
1)グラファイト薄板の製作。グラファイトの磁気浮上。


2)コイルの製作。

ストローに1次コイルと2次コイルをまいて、
2-7kHzの信号を1次コイルに流す。2次コイルからスピーカー
(100円ショップ購入)につなげ、音の大きさを聞く。
ストローの中にアルミ棒を入れた場合と、鉄の棒を入れた場合で
音が大きくなるのはどっち?

7月28日:早朝6時のバスに乗り込み、鹿児島空港から東京へ。
この日から1泊2日で東京大学物性研究所での高圧下磁化測定。
K-Lab大学院生1名が主たる研究者で8月2日まで、徹夜実験をしたもよう。
学生の報告データを見る限り、極めていいデータ。
「おもしろい」「実におもしろい」(ガリレオ)
わたしも、ほぼ徹夜で教員免許更新講習会の準備を30日朝までやっていました。
その間も、デザイン業者と全国理科教育研究会用理学部ポスターの打合せ
を電話で何度もやり取り。(もーあたままわらん)


7月30日:土曜日だのに「教員免許更新講習会」。
最後に試験をして終えたのは夕方5時過ぎ。
受講者の評判もよく、よかった。ほっとしました。
なんとか乗り越えました。

7月31日:日曜日。期末試験の準備。その他教務関係の仕事。
「休ませてくれー」

8月1日:力学の試験。その他、仕事。
この秋、チェコアカデミーのアンドレーフ博士が鹿児島大に来るので
ゲストハウス等の手配。学生向けの英語の講演を1つやってもらうことにした。

8月2日:固体物理学の試験。その他、いろんな業務。
8月3日:いろんな業務。後期から仮配属でK-Labを選んでくれた
女子学生が挨拶に来てくれた。
大学院生に研究室案内を頼んで、いろんな業務。

全国理科教育研究会用理学部ポスターB02枚が無事納品。「まにあったー」
午後、鹿児島大学理学部物理科学科物理コースのポスターを印刷に行く。
こっちも「まにあったー」
B0ポスター2枚を抱え、けんみん文化センターへ。が、ここでトラブル、
H教授の車に入らない。うううう
急遽、別の車を手配するなど、ぎりぎりの業務が続く。


designed by K-Lab
8月4日、5日、いろんな評価をしながら、全国理科教育研究会に出て、
鹿児島大学の営業活動。
自転車で大学と会場を計3往復。自転車をこいだ時間、してのべ3時間。
日焼けするは、体力消耗するはへとへと。(公用車を使わせてくれー)
それで、会場内の喫茶店で白熊を食べました。(600円)
鹿児島と言えば白熊。私大好きです。

金曜日、ポスターの撤収作業。学生たちは試験期間終了。
てっわけで、鹿児島大学近くの居酒屋「大野屋」で打ち上げ。
明日のことがあるから、ビールのみ飲んでいました。
疲れていたせいか、結構よっぱらいました。

で、なぜか、東北大学ドクターコース3年のM井さんが
来ていました。(研究打合せのため)
K-Labの会員ですが、東北大博士の予備審査がんばってね。

8月6日:土曜日。鹿児島大学理学部オープンキャンパス。
K-Labは実験室の1つを開放して、磁石の説明と研究内容の説明をしました。
デモ実験は、
「ガウス加速器」=磁石の力でパチンコ玉を加速。(鉄:強磁性体)
「電磁誘導」=鉄(強磁性体)とアルミ(常磁性体)で
電磁誘導の大きさ(音の増幅)が違う。
「グラファイトの磁気浮上」=グラファイトは反磁性体。
最初、K-Lab教授が説明しましたが、うけが悪かったので、
大学院生2名にお願いしました。「おれより、うまい!」

朝までスライドを準備(学生のアドリブの方が良かった)しましたが、
これもなんとかこなしました。

今日は
ブログの製作と、いろいろ業務の続き。
8月9日に岡山で湯川記念講演会で発表する原稿作成。
これが今日明日の最大の懸案。岡山でうまい酒が飲めるかどうかは
今夜のがんばりだ。

K-Labは大学院で磁気科学を研究する学生を広く募集しています。