「女の心は海の底のように秘密がいっぱいなのよ」
(映画『タイタニック』から)
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猛暑続きのこの夏、庭木剪定で訪問する家は休憩時間中、冷たい飲み物を出してくれる家とそうでない家があり、この仕事を長年やってきた庭木師によると、それも決まっているとのことです。
昨日、訪ねた某家。隣りのビルで商店を営んでいます。
80才前半風のご主人は、人当たりが良く、仕事を始めるにあたってはいつも笑顔で打ち合わせをします。剪定作業が終わりかけたころ、「きれいになったね。暑い中、どうもありがとう」と、階段を掃除していた筆者に声をかけてくれたのでした。
しかし、問題はそこの奥さんです。
剪定打ち合わせには一度も顔を出さないのです。班長も「ここには毎年来ているが、顔は覚えていない。電車の中で向かい合わせに座っても互いに気付かないだろう」と。
そんな女なのですが、たまたま筆者が玄関先を通ったら、外出の格好で奥から剪定出てきたのです。初めて見ました。彼女、無表情でこちらを一瞥し、挨拶すらしません。表情に、“社会の底辺の仕事”をしている連中は相手にする必要ない、という空気を読み取ることができました。それもはっきりと。過去になにかあったのでしょうか。
ならば、と筆者が軽く会釈をしたところ、彼女はしょうがないわね…と言った顔で、形だけ頭を少し下げたのでした。
こうした女は少ないとはいえ、いるのは確かです。この手の女(筆者はあえて「悪女」という)と結婚した男性は…。
<写真>ある民家の庭先。元は塗装店を営んでいたとのことです。
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