石工房吉田 珈琲石臼体験所

珈琲用石臼製作 珈琲用石臼を使った珈琲の体験所 熊本県天草市下浦町

ハンドドリップか?コーヒーメーカーか?

2008-06-24 | 奮闘記
当時は何の疑問もなく満足していました。
コーヒー石臼を仕立てるようになってから、珈琲豆専門店の店主にいろいろ教わり勉強をしましたが、、、、どうもこれが非常に細くて深くて暗い道のような気がしています。
もともと嗜好品であるため、タバコの銘柄が何十種類もあるように、これが本物と言える一品があるはずもなく、当の本人が良いと思えれば良いわけではあります。
豆の種類が数十種、ブレンドをすると無限大、焙煎の度合いも数種類、挽き方も「粗」「中」「細」、ドリップ方法も機械での自動抽出、ハンドドリップ(カリタ式、メリタ式)・・・・・・・、あと水も関係あります。
そういった複雑な組み合わせの中での話しですから、抽出方法のみの部分で「ハンドドリップか?」「コーヒーメーカーか?」と聞かれても答えに困ります。
こういった質問の場合、私はコーヒーの味(風味)から少しそれた部分で答える事にしています。
まず、コーヒー豆の状態はどうなのか?。豆を買ってきて自分で挽いているのか?市販の粉のパック物なのか?コーヒーを入れる手間(時間、余裕)はあるのか?
こう聞いていき、豆から自分で挽き手間をかけられる人は「ハンドドリップ」が良いと思いますが、なるべく手間を省きたい人は、少し粗挽きにして「コーヒーメーカー」で良いと思います。
市販の真空パックの粉の状態で買っている人は「ハンドドリップ」が良いと思いますが、手間をかけたくない人は粉を分量より少なくして「コーヒーメーカー」で良いと思います。
「ハンドドリップ」と「コーヒーメーカー」の違いは、オオザッパに言うと
「粉の蒸らし時間を確保しているか?」と「お湯を注ぐ量を変化させているか」だと思います。
ですから「コーヒーメーカー」の場合は一本調子にお湯を注ぐ機種が一般的なため
粉を粗挽きにするか、粉の量を若干少なめにする事で「濃くなりすぎる」のを防げるわけです。
((しかしながら、コーヒー専門店であっても「コーヒーメーカー」を使っている(業務用ではありますが)わけですからなにがなんでも「ハンドドリップ」でとも言えないですから、話が複雑になるとです。))

何より、生活の中にコーヒーを飲む心のゆとりを取り入れる事が最も重要で、あまりにこだわり過ぎてしまい面倒臭くて止めてしまっては何にもならないと私は思います。

で・・・・私のコーヒー臼は面倒臭くないのか?・・・・・
自分で言うのも何ですが、面倒どころか、くるくる回して非常におもしろい。
コーヒーを入れると言う作業の中に、石臼を組み込む事で、楽しさを追加しているわけです。
ちなみに、イベントとかで出店する場合は、私も石臼で挽いた粉を「コーヒーメーカー」で抽出して提供していますが少し粗挽きに挽く事と10杯では6~7杯分の粉を使う事にしています。
他に私が注意している点は、焙煎から1週間以上経過した豆は使わない、抽出してから30分以上はコーヒーメーカーの保温を使わない(煮詰まってしまい苦さだけが残る)、保温する場合はポットに移し変えています(ポットの場合は密封されているため風味が飛びにくいため)。


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