石工房吉田 珈琲石臼体験所

珈琲用石臼製作 珈琲用石臼を使った珈琲の体験所 熊本県天草市下浦町

末息子が熊本市内の農業高校に進学して

2008-05-17 | 奮闘記
最後に残った末の息子が
「熊本市内の農業高校に行きたか」
「将来は農業ばしたか」
といってきた時には、家内と顔を見合わせました。

その息子も寮生活を始めて早1ヶ月。
子供3人全員、中学の卒業と同時に家を出て寮に入り
とうとう結婚した当時の家内との二人暮らしに戻りました。
しみじみ思うのは
最初は家内と二人で始めた家族バッテン
一人増え3人、また一人増え4人、最後は5人家族になり
一人減り4人、また一人減り3人、最後はとうとう元の二人にもどってしもうた。
最後の子供が家を出た事で
えらい、とぜんなか(さびしいの意味)じゃろうと思うとったバッテン
なんの事はなか、夕飯のしゃー(おかず)も簡単で良かし、結構気楽になった。

「農業をめざす」

さすがの私も経験のない仕事で、最初は戸惑いました
勤め人が安定しとるけん、さしおりそっちへ進ませるべきか?
本人の希望を尊重するべきか?

しかし考えるべくもなく、本人の人生であり、本人の仕事である

時代が変わりつつある今、親の私の狭い了見を押し付けていい訳はなく
まして、私「親」の方としても現在「石臼屋」で生活しようと奮闘中であり
私の「親」には、さんざん反対されて、今も「今時、石臼ば買うモンはおらんけん、商売はやめろ」と言われ続けとる。

子供の生活の安定を願まない親はおらんと思いますが、果たして純粋に子供のためか?
と言えば、親側の安心感を求める気持ちの方が大きかとじゃなかですかね。

地元の知人達に「末の息子が熊本市内の農業高校に行ったっじゃん」と言うと、必ず
「今時、百姓じゃ食うて行けんばい」
「こぎゃん田舎の百姓はつまらん」
「農業で食うて行こうちゃ、むつかしかばい」
と絶望的な事を言われる。

しかし、地元の農家(兼業農家)で「革新的」「先進的」な試みをしとる所を見た事が無かし、他人が何か始めると、悪い方向へ決め付けて足を引っ張る。

今現在は私も「農業」に大賛成で「農業」は最も古く、最も新しい仕事と考えております。
我が地元「天草」を見回しても将来性のある仕事は少なく、基本的に地元相手の仕事であり、日本全国を相手に出来る仕事は「農業」しか無かじゃなかか?
とその将来性も充分期待できると思います。

田舎モンは難しい課題に当たると、必ず「無理」と結論を先に付けて避けて通る所があり、大勢の賛意がなか場合は事を取り止める傾向がありますが、(自分で考えるのが不得手か?)
我が息子には、私と同じ「一匹狼」で、田舎の逆風に逆らう生き方を願います。

生活も四苦八苦、将来の不安は山盛りバッテン「可能性」だけはある「農業」。
時代も大きく変わり始め、必ず行けると思おとります。


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