石工房吉田 珈琲石臼体験所

珈琲用石臼製作 珈琲用石臼を使った珈琲の体験所 熊本県天草市下浦町

究極の珈琲を一杯

2017-12-10 | 珈琲臼開発過程
用意するもの 珈琲豆
焙煎してから少なくとも1週間以内の新鮮な豆
一人分ですが、贅沢に20グラムを使います




珈琲専用の石臼
石臼の得意技「少し粗挽き」(1回転ごとに普通は3粒くらいで挽くのですが、4~5粒で挽きます)
で丁寧にゆっくりと挽きます



微粉末を分離する「茶こし」
少量づつ「茶こし」に入れて完全にふるいます



温度計
沸騰した状態のお湯を使うと不要な苦みが増します
90度ぐらいに冷ましたお湯で抽出をします



ドリップスタンド(自作)
透明なポットに抽出する場合は必要ありませんが、直接カップに抽出する場合はカップの中の珈琲の量を目視で確認しながらの作業になるのでドリッパーがカップのフタにならないように必要です。
高級感も演出できます



時計(タイマー)
最初に粉全体が湿る程度のお湯を注ぎ、30秒程そのまま蒸らします
ここで新鮮な豆ならボール状に粉が盛り上がります
私は30秒の砂時計を使っています



ドリッパーは無駄な滞留が発生しない ハリオのV60(円錐形)を使います
微粒子が全く入っていない粉なので、落ちていくお湯が非常に速いですが、表面のお湯が途切れない程度に細くお湯を注ぎます
フワッと膨らむ細かい泡が大きく出ない状態で
膨らんだ泡の中で粗挽きの粉が浮いたり沈んだりする状況がベスト
薄い感じがしますが、2人分の粉で1人分を淹れているので問題ありません


以上のやり方で淹れた珈琲
「甘い」感じがし、水出し珈琲に近い味と思います。
苦みと酸味が抑えられて、豊かな風味があり、非常に贅沢な一杯です。

一般の家庭には珈琲石臼は置いていないでしょうから、この珈琲の再現は無理とは思いますが、焙煎したての新鮮な豆を直前に挽く事で粉の酸化が全くない状態で抽出するのが基本です
さらに石臼での粉は「ちぎれた」ような形をしていて、粉同士の間に空間が出来やすいなどの条件がありお湯の通りにも有利ですから、雑味を避けられる利点もあります

最後に

残念ながら今のところ、この贅沢な1杯はここ天草のこの工房でしかお出し出来ませんが、、、、。


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