欧州は圧倒的に都市より田舎の方が素敵ですが、今日は都市の中でも間違いなくNo.1といえる欧州の神髄が味わえる都市を紹介しましょう。ここWienを100点満点とすれば、ローマが90点、パリが80点と言ったところでしょうか。もちろん世界的観光地としてはローマが一番ですが、欧州というものが一番理解でき、その文化が味わえるという点ではWienは抜きんでています。
まず、観光拠点としてみた場合、2km四方にほとんどのものがコンパクトに入っているので、徒歩で(メトロを使ってもいいですが使う必要がない)ほとんどの見どころをカバーできる。(元城壁のリング内に都市が収まっているため)
但し、シェーンブルン宮殿は郊外なので、別です。
次に、文化を味わる施設が多くある。StaatsOper,Volksoper,美術史美術館、楽友協会、Burg等々、枚挙にいとまがありません。その中でEnjoyできるもののレベルが図抜けてすばらしい。オペレッタをやる大衆的なVolksoperの助演者がKoeln等別の町に行くと主演になるほど、他の劇場等も世界最高レベルなのはご存じの通り。Burg内でもスペイン馬術学校の演舞やウィーン少年合唱団など色々な演目を楽しめます。
美術史美術館は、展示されている絵画もルーベンスやブリューゲルの名作などハプスブルグ家の栄華を偲ばせる広範囲のコレクションは言うに及ばず、建造物も素晴らしくDen Haagのマウリッツハウスとならんで最も好きな美術館です。その素晴らしい建造物を利用してDemelの喫茶店が入っています。これはその雰囲気などを総合して世界一だと思います。Demelはご存じの方もいると思いますが、Hotel Sacherとザッハトルテの元祖VS本家争いをしているWienのスイーツ2台巨頭です。
また、Oesterreich(ハプスブルクのオーストリア帝国)は多民族国家だったため、国際的で英語もかなり通じるし、色々な欧州のあちこちの文化が入り組んでいます。コーヒーはオスマントルコがウィーン包囲をした際に伝わったとされていますが、その種類と味は間違いなく欧州一でしょう。もちろんウィーンでウィーナーコーヒーといっても通じません。日本人が思うそれに近いのはアインシュペナーでしょうか。他にもマリアテレジアとか多種多様なコーヒーが歴史あるカフェで楽しめます。カフェ文化も有名です。
ちょっと足を延ばせば、シェーンブルンは言うまでもなく、ウィーンの森や雰囲気のある居酒屋など、書ききれないほど見どころは多いです。
最後に、街の雰囲気が「The Europe」という感じで重厚で落ち着いていて文化を感じさせるとこと、コンパクトにまとまっているところがパリをしのいでいると思うゆえんです。質問やコメントがある方は遠慮なくお知らせください。
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