穏やかな「アシリパ」に

2019年は薄曇りの朝でスタート。初日の出…と言えるほど立派ではないけど、朝日を拝めました。

昨年は朝から荒れた吹雪で始まったので、荒れた1年になったのかも…と考えると、今年は穏やかに過ごせるかも？

わが家の新年は相変わらず、ワンコたちとのお散歩でスタート。今年は歩きやすくてよかったね(^^)



そして家に向かっていたら、家のそばの道路でエゾシカの群れがゾロゾロと林に向かって歩くのを発見Σ(ﾟдﾟlll)

えっっっ！？林で群れてるのはしょっちゅう見た事あるけど、こんな道路を普通にツトツト歩くモンなの！？

すんごい写真撮りたかったけど、距離が遠すぎて。近づいた時には駆け足で林に行ってしまいました。

はー。新年早々えらい貴重なモンを見たなー。全部で8頭、しかも立派なツノ付きも見たし、ちょっと嬉しい(*^_^*)

家に帰ってワンコたちにゴハンを食べさせた後、人間たちは今年も近所の神社へ初詣に行ったのですが。

お参りする所に報道陣がめっちゃ待ち構えていて(^^;) 静かに祈りたかったのにパシャパシャとシャッター音が…。

おみくじ引いたり、お守り買ったりした後も、新聞社やテレビ局からインタビューをされて(^^;) 落ち着かんわー。

去年は震災があって大変でしたね、お家は無事でしたか？何をお願いされましたか？など色々と聞かれたけど。

「みんなが元気で穏やかに過ごせる事をお願いしました。」と、当たり障りのないコメントしか言えない私(^^;)

参拝客よりも報道陣の方が多いほど、静かな神社ってのが良いのに…。行く時間帯をずらせばよかったなー。

さて今年のおみくじは。



私は44番、亭主ドノは33番で、揃って小吉。去年はふたり揃って大吉やったけど…色々あったもんなぁ(´д⊂)

今年はフクロウのお守りがついてるおみくじで。緑は身体健全、学業成就なんだってー。



おみくじに「いつまでも丈夫と思うなよ、下痢に気をつけろや」とか書いてたから、身体の無事をとにかく願う！

そして今年もエゾフクロウの姿を拝めました。この町の平和を守って下さいね(*^_^*)





初詣を終えて家に帰り、買ってきた破魔矢を早速玄関に供えました。



昨年はスズメバチに台風に地震に飛び石に…わが家には「招かれざる客」ばかり訪れたので。魔除けヨロシク！

で、今年は一応「喪中」って事で、派手なおせちは控えて、お酒のツマミみたいなのを用意。



今年もお互い元気でがんぱろうねー、とか言いながら、亭主ドノとチビチビお酒を嗜むお正月でした。

人間たちがへべれけになっている横で、ワンコＭとワンコＡがイチャイチャしている所を激写。



ワンコＰが来てから、ワンコＭとワンコＡがしょっちゅう一緒に寝るようになったのよな。



昨年はクレートで留守番中に暴れまくって、メッシュドアに鼻をぶつけまくって、鼻っ柱がめくれたワンコＰ。



だいぶ治ったけど…お願いやから今年はおとなしく過ごしておくれよ(^^;)

そんな感じで、ワンコも人間もみんな元気で無事に新年を迎える事ができました。それが幸せなんだよね(´ｰ｀)

さて。現在のわが家のブームは、今さらながら「ゴールデンカムイ」です。



マンガ大賞を受賞した頃に、北海道やアイヌの事が描かれているという話をよくニュースで見ていて。

いっぺん読んでみたいな〜と思っていたら、昨年の夏に行った音威子府のそば屋さんに置かれていたので。

どれどれ、と1巻をパラパラ読み始めると。うっ…ストーリーは気になるけど、絵がちょっとキツいっ…(-”-;)

と、初めの数ページを読んだ時点でおそばが出てきたので、そこで読むのを止めてそれっきりだったのですが。

10日ほど前に亭主ドノが「ラジオで『 ゴールデンカムイ』の話聴いて、面白そうやったから買っていい？」

と聞いてきたので、「絵が結構キツかったけど…」と言いつつも、どうぞどうぞと購入を促して。



ネット通販でまとめ買いしたのが年末に届いて、夢に出てきそうな絵のキツさに負けずにチビチビ読み進めると。

お、面白い。というか、地理歴史好きな私としては明治初期の北海道とかアイヌの文化や言葉とか、もはや勉学。

キツい絵も相当出てくるけど、フフっと笑えたり、ポロっと泣けたり。漫画としても面白く、知識も増える。

中でもアイヌ語。北海道に住んでから、地名や山や川の名前など、アイヌ語由来の名前が身近になって。

もっとアイヌ語を色々知りたいなぁ、と思っていたので、これはとても勉強になるし、嬉しい。

で、登場するアイヌの少女の名前が「アシリパ」で、「アシリ(新しい)パ(年)」という意味なのだそうな。

おお。この年明けのタイミングでこの言葉を知れたのも何かの縁なのか。良い名前ではないか、「アシリパ」。

朝に群れを見たエゾシカはアイヌ語で「ユク」。神様が人間のための食料として天から蒔き与えてくれたのだとか。

神社で見たエゾフクロウは「クンネレクカムイ(夜鳴く神)」。フクロウが鳴いた所にはヒグマがいるのだとか。

そしてこの漫画を読むと、今まではちょっと見てみたい〜なんて思っていたヒグマの存在が、とても恐ろしくて。

夢の中で、遠くの方にヒグマを見つけて必死になって逃げる、ってほどイメージを刷り込まれてしまいました(^^;)

あと、周りにある全ての自然が何もかも「カムイ(神様)」に思えてきて。木々、山、雪、川、小動物たち。



北海道ってまさに、神々に愛された大地だなぁ、とかしみじみ感じています。まぁ私が影響を受けやすいだけかも(^^;)

そう考えると、地震も台風も、北海道に住む人間に対する神様の長年積もった怒りなのかと思ったり。

アイヌの人たちが大切にしてきた神様との関係を、外から来た和人が壊し続けた事に対する怒りなのかと思ったり。

新年の朝が穏やかだったのも、エゾシカが群れでいたのも、エゾフクロウに会えたのも、神様が怒ってないから？

なんて、すっかり影響を受けてしまっている2019年の私です(^^;) どうか穏やかなアシリパになりますように。