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手抜き(>_<)昨年の記事の再掲です。
(▼∀▼)(▲ω▲)†(▼皿▼) †(▲∀▲)(▼ω▼)
吉恋本家の番外編、『クロフネハロウィン』には譲二編がない。
だから、譲二編を自分で作ってみた。
高校時代で、付き合い始めて間がない頃。
この設定は他のルートと同じ。
(▼∀▼)(▲ω▲)†(▼皿▼) †(▲∀▲)(▼ω▼)
クロフネハロウィン~譲二の場合~その5
《子供時代の思い出》
今日はハロウィンの日。
ハルくんの家でのパーティが終わった。
お姫さまの仮装をした私は、みんなと別れて、家へと向かっている。
(▼∀▼)(▲ω▲)†(▼皿▼) †(▲∀▲)(▼ω▼)
近道していつもの公園を通り抜ける。
お姫さまのドレスは長くて、ひらひらがいっぱい付いてる。
そのひらひらの一つが木の枝に引っかかった。
百花「きゃっ」
後ろに引っ張られて、転んでしまった。
百花「痛~い」
膝を見たが、ドレスのおかげか怪我はしていない。
でも、ドレスは泥だらけで、リボンもちぎれかかってる。
(お父さんが買って来てくれたドレスなのに)
???「どうしたんだ?」
聞きなれた声に振り返る。
百花「じーじ!」
じーじはいつもの優しい笑顔で私を覗き込んだ。
譲二「ちび、なんて格好してんだ?お遊戯会でもあったのかよ?」
百花「あのね、はろいんの変身でね。お姫さまになったの」
譲二「はろいんの変身?ハロウィンの仮装のことか…」
じーじは『あ~あ』と言うようにうなずくと、すその泥を払ってくれた。
譲二「だけど、ハロウィンの仮装なら魔女なんじゃねーの?」
百花「だって、お父さんがこのドレスを買って来てくれたんだもん」
譲二「あっそ」
百花「ねぇ、じーじ。似合ってる?」
じーじはなぜかちょっと頬を赤らめて言った。
譲二「馬子にも衣装っていうからな」
百花「たまご?」
譲二「…何でもねぇ」
百花「ねぇ、じーじ。ハルくんのおうちで、はろいんのパーティしたんだよ!」
譲二「へえー。お前の王子さまたちも、仮装したのか?」
百花「うん!えっとね。いちごちゃんがインディアンで、リュウ兄がカウボーイで、タケちゃんがピエロで、りっちゃんがカボチャの妖精で、ハルくんが王子さまだった」
譲二「ふ~ん、お前と揃いで王子さまもいて、良かったじゃねーか」
ハルくんの王子さまはカッコよかったけど…でも、私はやっぱりじーじに王子さまになって欲しいな。
百花「ねぇ、じーじも王子さまになってよ」
譲二「やだ」
百花「えーっ、じーじは王子さまがいい!」
譲二「ちょっ、袖を引っ張るなよ!分かった!分かったから」
百花「じーじ、王子さまになってくれるの?」
譲二「お前がもっと大きくなって、ホンモノのお姫さまになってたら、考えてやらなくもない」
百花「やったー!! 約束だよ!」
譲二「何考えてんだよ。ホンモノのお姫さまになんかなれるわけねーだろ」
百花「なれるもん!絶対なるもん!」
譲二「まったく!ほら、そろそろ帰らねーと、もうすぐ暗くなっちまうぞ」
百花「じーじ、送って!」
譲二「しょうがねーな。家の前までだぞ」
百花「はい」
譲二「なんだよ!その手は?」
百花「王子さまはお姫さまの手を取って歩くんだよ!」
譲二「はぁ? 俺、王子じゃねーし……」
百花「……」
譲二「分かったよ。そんな顔すんなよ。ほら、お姫さま、お手をどうぞ」
百花「はい」
私は夕焼け空の下、じーじと手をつないで、お家に帰ったのだった。
(▼∀▼)†その6へつづく