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手抜き(>_<)昨年の記事の再掲です。
(▼∀▼)(▲ω▲)†(▼皿▼) †(▲∀▲)(▼ω▼)
吉恋本家の番外編、『クロフネハロウィン』には譲二編がない。
だから、譲二編を自分で作ってみた。
高校時代で、付き合い始めて間がない頃。
この設定は他のルートと同じ。
(▼∀▼)(▲ω▲)†(▼皿▼) †(▲∀▲)(▼ω▼)
クロフネハロウィン~譲二の場合~その8
用意した料理もクッキーも無くなり、閉店時間より一時間も早く店を閉めた。
私たちは、譲二さんが用意してあったジュースとサンドイッチで簡単に乾杯した。
譲二「ありがとう。みんなのお陰で、お客さんにも喜んでもらえたし、今日のイベントは大成功だったよ!」
みんな笑顔で口々に今日の出来事を話し合った。
やがて、そのみんなも仮装のまま帰って行き、店は静けさを取り戻した。
(▼∀▼)(▲ω▲)(▼皿▼) (▲∀▲)(▼ω▼)
百花「マスター、テーブルの片付け、終わりました」
譲二「ご苦労さま。百花ちゃん、疲れちゃったでしょ?」
百花「いえ、なんだか楽しくて、あっという間でした」
譲二「ほんとにね。百花ちゃんやみんなのお陰だよ」
譲二さんは私の肩に手をかけると、そっと覗き込んだ。
譲二「白雪姫の衣裳にして正解だったな。よく似あってるし、とっても可愛い」
百花「もしかして、子供の頃のハロウィンの仮装を覚えてたんですか?」
譲二「うん。メイド姿がダメってなった時に、百花ちゃんに似あう仮装は何かな、と考えたら、自然に昔のお姫さまの姿が思い浮かんでね」
譲二「あの頃も可愛かったけど…今はもっと…とても綺麗だ。ただし、ハルが王子さまの仮装で無くてよかったよ…でなきゃ、妬いちゃうところだった」
百花「そう言えば譲二さん。子供の時、私はじーじに『王子さまになって』て言いましたよね?」
譲二「ああ、そうだったね」
百花「あの時、じーじは『お前がもっと大きくなって、ホンモノのお姫様になってたら、考えてやる』って言ってませんでしたっけ?」
譲二「アハハ、そんなこと言ってたかな?」
百花「白雪姫になるって分かってたら、譲二さんにも王子さまになって欲しかったです」
私は譲二さんのいつもの仕事着をそっと撫でた。
(この仕事着姿もとてもステキだけど…。王子さまの衣裳の譲二さんも見てみたかったな)
譲二さんの顔が少し赤らんでいる?
譲二「百花ちゃん…。百花ちゃんは俺にとってはいつもお姫さまだよ。昔も今も…」
百花「…はい」
譲二「だから、百花ちゃんが望むなら、俺は王子だろうと王さまだろうとナイトだろうと、なってみせる」
私たちは見つめ合った。
譲二「って…ちょっとくさいセリフ、言っちゃったかな…」
照れ笑いをして譲二さんは「ココアでも飲もうか?」と言った。
その時、私はあることを思いついた。
百花「譲二さん、ちょっと待っててください。取ってくるものがあるので」
私はジャック・オ・ランタンのところに駆け寄った。
(ジャックさん。しばらく借ります)
譲二「百花ちゃん、どうしたの?」
訝しげな譲二さんに、私は「少しかがんでください」と言った。
私はジャック・オ・ランタンから取ってきた王冠を譲二さんの頭にそっと乗せた。
譲二「百花ちゃん、これって?」
百花「はい。私は…お姫さまになりました。だから、譲二さんも約束通り私の王子さまになってください」
譲二さんにぎゅっと抱きしめられる。
譲二「百花ちゃん、なんでそんなに可愛いこと言ってくれるの…? これ以上俺を夢中にさせないで…」
そっと譲二さんの唇が降ってくる。
額から鼻筋にかけて、ふわりと繋がる軽いキス。
そして…耳元で熱い吐息とともに囁かれた。
譲二「百花ちゃんは俺だけのお姫さまだよ…」
そして…譲二さんは私の肩を抱いて促した。
譲二「こっちへおいで」
そばのソファーに座ると私を膝の上に乗せた。
譲二「俺の……お姫さま…」
百花「…ん、…っふ…」
私たちは何度も口づけを交わした。
ジャックの王冠はいつの間にか滑り落ちたが、私たちはそれに気づかないまま、キスを楽しんだ。
クロフネハロウィン~譲二の場合(▼∀▼)†おわり