恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

マスターが好き~その3

2015-09-08 08:31:20 | かなり年下の彼女

『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。

この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。


☆☆☆☆☆

 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。

☆☆☆☆☆
マスターが好き~その3

〈譲二〉

 厨房で一人、片付けをしている。

 汐里ちゃんには、「もうお風呂に入るといいよ」と言って仕事は上がってもらった。

 今は自分の部屋にいるはずだ。

 この頃は以前のように駄々をこねることはなく、素直に俺の言葉に従うようになってきた。


 ホッとする反面、ちょっと物足りなく思ってる自分の気持ちに戸惑った。


 それに…。

 りっちゃんに言われたことを考えてみた。


理人『マスターはどう思ってるのか知らないけど…、このままじゃ汐里ちゃんがかわいそうだよ』


 俺は単に自分の気持ちから逃げているだけなんだろうか?

 もし、りっちゃんが言ったように、りっちゃんが汐里ちゃんを恋人にしたとしたら…。

 昼間の……汐里ちゃんの肩を抱いたりっちゃんの姿を思い浮かべた。


 考えてみたら、りっちゃんと汐里ちゃんは2つ違いで…、年齢的にはお似合いなんだよな…。

 俺とは違って…。

 …………。

 もし、そうなったら俺は2人を祝福できるだろうか?

 百花ちゃんたちを応援したように2人のことを見守れるだろうか?

 心に一点の曇りもなく………。



 いや、そうなったとしたら、やっぱり落ち込むだろうな…。


 まいったなぁ~。


 それなら、いっそのこと汐里ちゃんに告白して俺の恋人にしてしまう?

 きっと、汐里ちゃんはそれを待っている…。

 だけど、本当にそれでいいんだろうか?

 この俺で?

 

その4へつづく



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。