
11月27、28日、仁淀川。
深夜明け、スエヒロで買い物をして河原に着いたのが11時やった。四駆に切り替えて水辺まで行き竿出し。竿までの距離10メートルや。
今回のエサは納豆や。一時釣れんかったき使うの止めちょったけんど、何かの魔が差して使う気になった。前日から仕込んで、コタツん中で8時間ばぁ暖めたき、全体的に納豆化しちゅう。こいつでダンゴを作り、クワセにも納豆を着ける。やっぱりダンゴとクワセは連動せないかん。でこいつをおもいっきりぶん投げて昼飯に。
280円ばぁの親子丼を食いながらビールを飲み、新聞を読む。そういや前日の新聞に、我が心の故郷、下津井の祭が載っちょったなぁ。
二本飲んで昼寝。ちょっとだけ忙しかったきだれちょらぁ。準夜のあんちゃんらぁ、明け方の4時30分まで残っちょったちや。深夜帯に入っての時間外はデカイきね。上手いことやったにゃあ。
14時40分にエサ換えをし、ちょっと散歩に出たら鈴の音が微かに聞こえた。トラックの鎖も同じ様な音がするき間違えやすいけど、案外大丈夫なもんや。んで60ばぁの鯉さんが釣れた。よしよし。とりあえず一匹釣れたら安心や。
16時から今回使うダンゴを全部握る。納豆臭が思いの外強うて、ハエが寄ってくる。手も臭いし、堪らん。今回釣れんかったら、もう使わんつもりやったけど、釣れてしもうたき仕方ない。
17時より宴。日が沈んで風の向きが変わってまぁまぁひやい。ひやい言うたち例年と比べたら断然ぬくいけどね。
永谷園の煮込みラーメンの元で豆腐とシメジを煮る。その間にクワセの残り納豆でビールを飲む。ちょうど帰宅時間やき、橋の上はテールランプが綺麗や。
豆腐とシメジを食う。割と美味い。ふーん、永谷園やるねぇ。豆腐を食い終え、ちゃんと煮込みラーメンを作る。とりあえず豆腐食ったら腹にたまるき安心するんよね。豚200g、シメジの残り、野菜ミックス、麺でフライパンはイッパイになった。こいつを半分食べて、エサ換えして19時に車内へ。柴田錬三郎の御家人斬九郎を読む。あっさりした文体やけど、テレビでキャラクターを知っちゅうきうんと面白い。
ワインをラッパで飲み、20時には寝た。
23時しょんべんに起きた。ついでにエイヤッ!と気合いを入れてエサ換え。フナとイダが釣れちょった。危ないなぁ。一晩無駄にするとこやった。単に鯉が釣れんのは仕方ないけど、こんまいのがかかっちゅうき釣れんってのは辛いきねぇ。
んで二次会。フライドチキンを食いワインを飲み、斬九郎を読んで適当に就寝した。
6時30分起床、エサ換え。
ラーメンの残りを温めよったら鈴の音が炸裂して鯉が釣れた。
日の出を撮り、ラーメンと八宝菜を食う。200円で買うた八宝菜、うずらの卵が3つも入っちょった。こういう小さいことに喜びを感じるき、わしシアワセなんやろなぁ。
カセットガスボンベの接続部分が歪んじょって、ストーブから外れ難い。まだ残っちゅうけど捨てることにする。安いガスボンベケチってストーブがいかんなったらワヤやきね。
10時頃、作業服を着た人間が4人、ボートとジムニーでわしの釣り場に現れた。んで、わしの竿から10メートルの所に船を着けて、対岸までいったり来たりを繰り返しゆ。もちろん怒っちゃろうと構えちょったけど、先に詫び入れてきたし、水深と距離を測るらしいき、今後のポイント選びの為にもにこやかに受け入れた。
ワイヤーの先端を人間が持ち、船で対岸へ渡りくくりつける。反対のワイヤーをジムニーにくくりつけ、ジムニーをじわじわバックさせるとワイヤーがピンと張る。そのワイヤーには5メートル毎に印がついちょって、対岸から帰って来た船に三人で乗り込み、1人がワイヤーを手繰り、1人が水深を測り、もう1人が船外機を操作しよった。ジムニーはわしのすぐそばにあって、そこに一番偉い風のロン毛がおった。船からロン毛の持つトランシーバーに、5メートル毎の水深が報告される仕組みや。わしは傍らでじっと聞きよったき、一番深いくやカケアガリなど大体の川のカタチが分かった。
釣竿近辺を船が何往復もしたもんやき、さすがになんちゃあ釣れんなったけど、大収穫やった。
さて、次回の釣行が今年最後になりそうや。どこ行こうかなぁ