せっかくブログで政治・経済の話をし、しかも私自身『STOP THE KOIZUMI - 改革ファシズムを止めるブロガー同盟』という、ネット上の政治運動にも一応は名を連ねている。でありながらこの体たらくはまずいよなあ、と自分でも思ってはいたのだが……。
以下、弁解になってしまうが、更新が止まった理由を2つだけ説明させてほしい。
ひとつは、また仕事が急に忙しくなったこと。先週も「夜勤、続いて朝勤」という状態が何日も続いた。家にはただ帰って寝るだけ、まさに「メシ、フロ、ネル」というだけの生活が続いた。
もうひとつは、2月3日に父方の祖母が急逝、さらに25日夜に母方の祖父が急逝という事態に直面してしまったからだ。葬式・通夜など私なりにもいろいろやることがあった。
このような中で、文章を書くどころか、ゆっくりと思索することすらままならない、という状態が続いた。
しかし、それでも私なりに……身近な人たちの死から、昨今の社会事件を考えてみた。
以下は、先日『つくづく嫌な国になったもんだと思う』という題で、サークルの大先輩であるファン=ヒューリック氏(もちらん、HN)からいただいたお便りに答える形で、書いていく。
ファン氏のお便りは原文のまま掲載するが、私の返答の部分はここの掲載する都合上から、原文に少々変更を加えていることをお断りしておく。
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お久しぶり、元気ですか?
タイトル通りですが、今NHKのニュースを見ながら書いていますが『東横イン』問題やライブドア、牛肉輸入問題等どれを見ても共通して思うのが・・・。倫理観の欠如の一言に尽きてしまう。
特に『東横イン』問題では、どういう目的で法律や条令等が定められたかを理解せずに、自分の勝手な理屈で不正な改造を行い、さらに責任者である社長はその事を悪びれもしなかった(もっとも、相当批判を喰らったのか、発覚初日以降、マスコミに顔を見せず広報の女性が代わりに受け答えをしているが)ライブドアも同様である、黒ではないがグレーであり、そのままずっと行けると思っていたとは、某容疑者の言葉らしい。これらから共通して言えるのは、ばれなければ大丈夫、正直に法律やルールを守っているのは馬鹿だと言わんばかりだ。だが、K田さんが以前からよく言っていた『法律と言うのは最低限のルールである』と。何故か?簡単な事だ、法律を破れば処罰を受けるからだと。本来、法をそしてモラルを守り、会社を大きくしようと言うのが普通だ。所が『勝てば官軍』っとでも言わんばかりに、違法な事やモラルに反しても売り上げを上げたんだから、良いだろうっと思える態度だ。
余り暗い事は良いたく無いのだが、もはやどうにもならない所まで落ちているのかもしれないなっとつくづく思う。
では、又ね。
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以下は、私の返答である。
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お久しぶりです。
それと返事が遅れてすみません。
こちらは、連続夜勤や父方の祖母急逝、続けての母方の祖父急逝などいろいろありました……。
身近だった人の相次ぐ死に直面してつくづく思ったのは、「人間死んだら、火葬場で骨と灰だけになってしまう」「自分もいつかああなるのだな」ということです。
「その時、果たして何が残るか、自分は何を残せるのか?」ということです。
……いきなり柄にもないことを言ってしまいました。
でも、ファンさんがあげられた「ライブドア」や「東横イン」「米国産牛肉」、そして「耐震強度偽装マンション」事件などにも、これは関係する問題です。
これらの問題の根底には、「儲けて勝ち組になるためには何をしてもいい」という倫理観の欠如がある。これはファンさんご指摘のとおりだと思いますが、さらに根底には、「自分がいつか死ぬ」、私の家の信仰する仏教の言葉で言えば、「諸行無常」というものに対する認識の欠如があります。
昔読んだ本に、「大人と子供の違いは、自分がいつか死ぬということを知り、それを前提で物事を考えるかどうか、である」という意味のことが書かれていました。
それから考えれば、ライブドア堀江や、東横イン西田、ヒューザー小嶋の言動や考え方は、「世の中をナメきった品性下劣な子供」です。あの人たちは、身近な人の死に立ち会ったことがないのだろうか、と今の私などは考えてしまいます。
それにしても何故、日本人にはこういう「品性下劣な子供」のような人たちが増えてしまったのか?
あえて言えば、「自由主義」「自由競争」とか「自己責任の時代」だとかもっともらしいことを言って、ガリガリの(アメリカ型)市場原理主義を導入してしまったからだと思います。そのために「勝ち組にならなければダメ → そのためなら多少倫理に反することも許される」という意識を広めてしまった。ベストセラーとなっている『国家の品格』という本にも同じ意味の事が書かれています。
さらに(ブログでもちょっと触れましたが)、それを推進したのが、小泉自民党と、小泉政権と市場原理主義を煽り立てたマスメディアです。私などは、ホリエモンや東横イン西田の罪以上に、彼らの罪は重いと考えています。
2月8日に参加した、ビル・トッテン氏(株式会社アシスト社長)の講演会でもありましたが、まさに小泉政権のとった政策は、「真面目にコツコツ働く人に重税を課す一方で、株取引や地価など不労所得で儲けている人にはあまり税を課さない」という政策……つまり、バブル推進路線なのです。
長くなってしまいましたので、今夜はこれで。
また、この話はブログでも取り上げます。
今ひとつ、まとまりのない話ですみません。
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以上、引用である。
明日(6日)以降も、「昼勤務→夜勤」というハードなスケジュールが続く。また、祖父母の四十九日も残っている。おそらくは今月末までは多忙を極めそうで、正直どれだけまともに更新できるかわからない。
ただそれでも、出来る限り書いて、自分の意見を表明していきたい。それができずとも、思索だけは続けていきたい。
このブログは、
『STOP THE KOIZUMI - 改革ファシズムを止めるブロガー同盟』に
参加しています。
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